ASCIIは3月18日、X-Techカンファレンス「JAPAN INNOVATION DAY 2022」を開催。
本稿でも、出展者のブースを写真と共に紹介していく(別記事も合わせて参照してほしい)。
エッジAIで高速機械制御、セキュリティー上のメリットも
株式会社AISingは、2016年創業の大学発ベンチャー。機械制御に特化した独自のエッジAIを研究・開発している。
この日の展示はAIを搭載したマイクロチップタイプで、既存のハードウェアに組み込むことで、エッジAIによる学習と予測を可能にするというモデルだ。クラウドと通信する必要がないため、機械学習・予測の高速化が見込めるほか、セキュリティー面でもメリットがある。
クラウドで在庫管理、IoT重量計
株式会社ZAICOは、山形県米沢市に本社を置き、クラウド在庫管理ソフトを開発・販売している。
IoT重量計「ZAICON」は、同社が開発した、IoT重量計。重量から在庫数を推定し、クラウドで確認することができる。
例えば、あらかじめ500mlのお茶の重量をインプットしておくとする。5000gから4500gへと重量が減れば、500g=1本が減少したと推定でき、在庫が1本減ったことがわかる。離れた場所からもすぐに在庫状況に反映されるため、実物を確認する手間が省ける。今後は、液体や粉状の計測に対応したモデルの開発も想定しているという。
人の視点はどこに集中するのか、AIで即座に解析
株式会社SandBoxは、「脳波」を軸とした感性分析コンサルティング事業を展開する企業だ。
ブースでは、視線推定AI「ノウミーマップ」のデモが披露された。ノウミーマップは、撮影した画像をAIで分析し、物の位置や形状、色から、人が見た際に視点がどこに集中するかを推定することができるSaaS型のサービス。
ブラウザーから画像をアップロードするだけと、使い方は簡単。メーカーのパッケージ制作や、小売店の陳列などに用いることで、効果的に商品をアピールすることが可能になる。
都心の一等地にあなたの商品を並べよう
株式会社Catalu JAPANの「カタルスペース」は、製造業者と店舗をつなぐプラットフォームというコンセプトで展開されているサービスだ。
百貨店やホテル、携帯電話販売店などの遊休スペースに専用のコーナーを設け、登録・審査を経た製造業者の商品を陳列する。製造業者は地方都市に拠点を置きながら、首都圏で商品を販売することができ、スペースを提供する店舗にとっては、遊休スペースを活かしつつ、独自の魅力を持ったインテリアとしても作用する。
相性診断で、会社や組織のミスマッチを予測
株式会社ミツカリが提供する「ミツカリ」は、早期離職を未然に防ぐための採用支援ツールだ。
独自の適性検査を組み込んでおり、応募者の人物像や、社風、人物と人物、人物と組織との相性を可視化することができる。試用ブースがあったので、適性検査を受けてみた。検査は、数十の設問に答えていくだけと手軽で、回答終了後、結果をスマートフォンなどから即座に閲覧できる。
同時に受けた同僚とは性格の傾向がまったく異なっており、相性のよさは25%と診断されたが、相性に応じて、コミュニケーション時の注意点やアドバイスも表示されるため、業務上のやりとりを円滑にする助けにもなりそうに思えた。
P2P型のコミュニケーションチャット
株式会社パルケが開発している「Parque」は、チャット、ウェブ会議、メモ、ファイル共有の4つの機能を備えたコミュニケーションツールだ。通信はP2P(ピアツーピア)で行なう特徴を持ち、無料でも利用できる。
シンプルなUIを採用しているため、直感的に使いやすい。自動文字起こし機能を備えているため、ミーティングの議事録の作成などにも役立ちそうに思えた。
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