同社が目指す未来的交通誘導
同社は、事業化を進めている交通誘導警備システムについて、次のように説明する。
「搭載しているカメラ、レーダー、GPS などすべてのセンサーから検出されたデータは、イベントとして検出レイヤーに送り込まれます。これは人の目や耳から得た情報を脳に送る機能に相当します。
検出レイヤーから得られた情報は、信号機の予測値、車両までの距離の判定、渋滞度などと抽象化されて、工事現場の状況を評価するための指標に変換されます。これは交通誘導警備員が渋滞の長さや信号の変化を予測しながら評価をするため情報を集めることに相当します。
交通誘導警備員と同じように、判断レイヤーでは評価レイヤーから送られた各種の評価値を総合的に判断して「進め」「注意」「とまれ」と判断します。
このように階層化されたシステムデザインを採用することで、フレキシブルで信頼性が高いシステムを実現しただけではなく、業務処理にもAIの機能を活用することができました」
サイネージや音声によって交通誘導をするだけでなく、人が効率良く交通誘導をする際の思考体系をレイヤー化し、“人に近い交通誘導”を重視していることがわかる。
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