海外通販サイトでよく見かけるタフ仕様のスマートフォンは、中堅メーカー数社が製品開発にしのぎを削っています。今やIP68とMIL-STD-810G対応に加え、IP69K(耐高圧水)やマイナス温度での動作保証など、タフ性能も本格的なものになっています。そんなタフネススマホを作るDoogeeから出てきた最新モデル「V20」は、ちょっと目を惹く機能を搭載しています。
V20はチップセットにMediaTekのDimensity 700を搭載するエントリークラスの5Gスマートフォンです。メモリー8GBにストレージ256GBの構成、ディスプレーは6.43型(2400×1080ドット)、バッテリーは6000mAhで33W充電に対応します。本体デザインはいかにもタフ、といったものだけではなく、背面をフラット仕上げにしたモデルも用意。アウトドアだけではなくシティーユースも考え、丈夫なスマートフォンを普段使いしてほしいと考えているのでしょう。
本体のサイズは約81.2×170.5×14mm、重さは296g。タフモデルなので重量はかなりありますが、厚みはかなり薄くしたようです。
カメラはこのクラスの製品としてはなかなかの性能で、6400万画素のメインカメラに800万画素の超広角カメラを搭載。それに加えてソニー製のナイトビジョンカメラも搭載(2000万画素)。暗闇でも野生動物などをモノクロで撮影できます。アウトドアでの活動を楽しくしてくれるカメラと言えるでしょう。
ここまでの機能は、タフネススマートフォンとしてはあまり珍しいものではないかもしれません。しかし、V20にはまだ大手メーカーも採用していないハードウェアを搭載しています。背面を見るとカメラの横に小型のディスプレーが搭載されているのです。1.05型のサブディスプレーは時計、バッテリー残量、通知の表示が可能で、さらに着信の受信・拒否、アラームのスヌーズ・停止、音楽再生操作も可能。できればカメラのプレビューが表示できるといいのですが、今後のファームアップデートで対応してくれるかもしれません。
価格は定価が500ドル(約5万8000円)ですが、オフィシャルストアのキャンペーンでは300ドル(約3万5000円)など割引販売が頻繁に行なわれています。動作環境温度はマイナス55度から70度までと広く、業務用としても使うことができそうです。
5Gの対応周波数はn1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n79、日本での動作も確認しているようですが、技適の有無は不明。ワークマンあたりと提携してぜひ日本で正規販売してほしいものです。
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