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16GBメモリー、NVMe SSDを搭載しているのも魅力

Ryzen 5搭載でテレワークや普段使いならしっかり快適、ディスプレーにも取り付け可能なコンパクトPC「mouse CT6-H」の性能をチェック

2022年02月27日 12時00分更新

「mouse CT6-H」。価格は8万7780円

 マウスコンピューターが販売するデスクトップパソコン「mouse CT6-H」(関連記事)は、GPU内蔵のAMD Ryzenプロセッサーを搭載し、コンパクトで設置場所を選ばないのが特徴だ。少ない接地面積を活かして自宅のリビングや自室で使うもよし、付属のVESAマウントキットでディスプレーの裏に設置してデジタルサイネージなどに活用するのもよしと、汎用性の高いパソコンの購入を検討しているなら、要注目のモデルといえるだろう。

付属のVESAマウントキットでディスプレーの裏に設置できる

 この記事では、「mouse CT6-H」で各種ベンチマークを実行し、基本的な性能をチェックしていこう。

試用機の主なスペック
CPU Ryzen 5 4500U(2.3GHz~最大4.0GHz)、6コア/6スレッド
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
メモリー 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD(NVMe対応)
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.0×4、USB 3.0 Type-C、USB 2.0×2、HDMI出力、D-Sub 15ピン、マイク入力、ヘッドフォン出力
サイズ/重量(スタンド装着時) およそ幅73×奥行153×高さ219mm/約758g
OS Windows 10 Home(64bit)

普段使いの用途では性能に不足なし

「CPU-Z」から読み込んだ「Ryzen 5 4500U」のCPU情報

 まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH」の結果を見ていこう。「mouse CT6-H」はAMDのノートパソコン向けプロセッサー「Ryzen 5 4500U」を搭載しており、極端に高性能というわけではないが、普段使いではそれなりの快適さが期待できる。今回は最新の「CINEBENCH R23」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアを計測した。

「CINEBENCH R23」の結果

 結果はマルチスレッドテストのスコアが5088pts、シングルスレッドテストのスコアが978pts。昨今の高性能デスクトップ向けCPUと比べればさすがに不利なスコアーではあるものの、6コアCPUだけあり、マルチテストのスコアー自体は数世代前の高性能パソコンにそれほど負けていない。

 物理コアを増やした近年のCPUは基本的にどれも優秀なため、大きく負荷がかかるような使い方でなければ性能不足を感じる場面は少ないはずだ。

 続いて、ウェブブラウジングやビジネスアプリといった一般的な用途での性能を計測する「PCMark 10」の結果を見ていこう。

「PCMark 10」の結果

 「PCMark 10」の総合スコアは4680。アプリの起動やウェブブラウジング性能を比較するテストグループの「Essensials」、およびビジネスアプリ系のテストの「Productivity」でのスコアは比較的高めなので、Officeソフトを使った作業やウェブブラウジング、動画視聴といった普段使いは、かなりかいてきにこなせると思われる。

 ただ、デジタルコンテンツ制作に関するテストの「Digital Content Creation」での成果は、上記2つのグループに比べればやや低めとなってしまっている。GPUがCPU内蔵タイプということもあり、クリエイティブ系の用途では大きくスコア振るわない、といったことがわかるだろう。用途としても、軽い写真編集くらいではれば可能だが、負荷の高いクリエイティブ系の作業は難しいと思っておいた方がいいかもしれない。

 念のため、ゲーム系のベンチマークも確認してみる。「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を使用し、解像度1920×1080ドット、画質を「標準(デスクトップPC)」に設定した状態での計測を実施した。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

 総合スコアーは4588で、評価は「普通」という結果に。プレイ自体は不可能ではないものの画質設定は低めで、描画のフレームレートも大きく上がらないため、実際のプレイではややカクつく場面が多くなると考えられる。基本的にゲーム用のマシンではないため、このあたりは致し方ない点だろう。

 ストレージ系のベンチマークも確認してみよう。使用したのは、定番のストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark 8.0.4」。

「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

 読み込み速度・書き込み速度ともに、NVMeタイプのSSDらしい高速さが発揮できていると言っていいだろう。毎秒2000MBを超えているシーケンシャルリードや、毎秒1800MB前後の速度が出ているシーケンシャルライトはもちろんのこと、4Kランダムアクセスでも速度はまずまずといったところ。とくにシンプルなデータコピーなどでは、従来のSSDやHDDに比べても、恩恵を感じられるはずだ。

省スペースで幅広い活用が可能!

リーズナブルでパソコンの設置面積を少なくしたい人にオススメ

 「mouse CT6-H」の実売価格は8万7780円。少ない接地面積を生かした省スペース設置で真価を発揮する本製品だが、一般的なスリムパソコンやビジネスノートパソコンと比較しても性能は負けていないので、活用できるシーンは幅広いだろう。マウントキットやキーボード・マウスが標準付属するため、ディスプレーさえ用意しておけばすぐに利用できるのもうれしいポイントだ。

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