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プロから学んだ中古車をシャキッと見せる洗車術

2022年02月23日 15時00分更新

 前回、ユーザー車検で無事に車検を取ったファンカーゴ(ユーザー車検は難しくない! 初期コストを抑えて余裕のあるカーライフを!)。そもそも社用車として長く使われてきた車ですから、外装も内装も綺麗に保たれているわけもなく、やれた感じは否めません。車に関わる仕事をしている以上、板金が必要なキズはともかく細かい傷や汚れは落として清潔に乗りたいところです。そこで古い車をシャキッとさせるべく、大掃除に乗り出しました。今回は車のプロから教えられた磨きのテクニックや、シャキッと見せるコツを紹介しようと思います。ぜひ参考にしてください。

できないところはプロに任せ
無駄な努力はしない

 いかにプロから学んだとは言え、素人がやれる事には限界があります。できないことに時間を使わず、プロに任せることも肝心です。

 たとえばヘッドライト。ここが曇っていると、たちどころに車が古く見えます。市販の薬品などで磨くという選択肢もありますが、機械を使わないと十分な輝きは取り戻せません。ここは時間を使わずお金を使い、プロに磨いてもらいましょう。ライトの曇りが取れるだけで、車の見た目は10年若返ります。

ベルト類とバッテリーを交換するいのは、古い中古車を購入した時のデフォルトです

 走行性能に関するパートで言えば、エンジンオイルとエレメントは変えておきましょう(購入したお店によっては納車時に変えてくれることもありますが)。そしてエンジン内のベルト類も替えておく事もオススメします。今回購入した車の走行距離は5万6000kmでしたが、ファンベルトとタイミングベルトは念のため変えました。そしてバッテリーもネットで購入できますので、替えておくと安心です。「肝心な時に車が動かない」などのトラブルを避けるには、「安全を買う」意味でも交換をオススメします。

ブラッシュアップに近道なし
綺麗にするのは地道な作業の連続

ケミカル用品と歯ブラシはブラッシュアップに必要不可欠なアイテムです

 車が普通に走行できる状態なら、プロの力を借りるのはここまでです。後は自分でなんとかします。車をシャキッと見せる洗車に必要なものは、歯ブラシやウエスとケミカル用品です。僕が用意したのは、ピカール、ワックス、ポリメイト、コーティング剤、パーツクリーナー、クピカといったところです。これだけあれば、十分にシャキっとさせられます。

こびり付いた埃はピカールと歯ブラシで撃退しよう

 まずは洗車機に入れ、表面のホコリを取っておきます。そして、車をシャキっと見せるプロテクその1「綺麗に見せるには端々を磨け。美しさを得るには、ホコリとの戦い」とのこと。どう言うことかといえば、モールやドアや窓の継ぎ目の部分。ここは最もホコリやゴミが溜まりやすく、車が汚く見えてしまうポイントなのです。そういうところは、歯ブラシにピカールを適量取りひたすら磨きます。雨や油が混じった汚れは、ウエスでこすっても取れないことが多いのです。コンパウンドではなくピカールを使うのは、その方が塗装に対してより優しいからです(アライヘルメットのサービスマンが「塗装を傷つけず磨くにはコレが一番」と言ってました)。ピカール+歯ブラシは、かなり手強い汚れも落とせますし、塗装も傷つけにくいのです。

黒いところは黒く保つ

ゴムパーツを磨くと途端に清潔感が増します

 車をシャキっと見せるプロテクその2「黒いパーツは黒く保て」。これはモールや窓まわりのゴムなど、白くなった黒いパーツを黒く蘇らせるということです。ゴムや樹脂類は、油分が抜けてくると白っぽく変色してしまいやすい部分です。この部分にはポリメイトなどの樹脂クリーナーをたっぷりと吹きかけ、歯ブラシで汚れをかき出します。樹脂やゴム類は表面が凸凹しているので、ブラシなどで細かい部分を磨く必要があるのです。この時、研磨剤などの拭き取りには、フクピカなどで拭いてあげるとワックス効果で一石二鳥の効果が得られます。

ツヤを出して樹脂を蘇らせるには、クリーナーをタップリと使うのがコツです

 樹脂やゴムパーツを磨くコツは、薬剤をたっぷり使うことです。自分で思う使用量の倍くらい使う気持ちで、抜けてしまった油分を補ってあげるのがキモなのです。内装と外装部分を磨くのに、ポリメイト1本丸ごと使い切るくらいで良いでしょう。そうして黒いパーツを、本来の黒に戻してあげることが、車をシャキっと見せる大事なポイントです。

 あとは全体にワックスや市販のコーティング剤を使って、拭きあげればOKです。ホコリとくすみをとってあげる事で、驚くほど車は若返ります。ここまでやれば周囲から「古い車なのにシャキっとしてるね」と言われること間違いなし。気持ちよくドライブできることうけ合いです。

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