週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ポータブルDACの歴史を作ったCHORDのMojoに新機種が登場

2022年02月07日 13時00分更新

 Chord Electronicsの「Mojo」は、2015年11月に国内販売が開始されたポータブルヘッドホンアンプだ。ハイエンドオーディオのブランドであるCHORDが開発したポータブルオーディオとしても話題となった。そして、その高い音質ゆえに一部で「Mojo以前、Mojo以後」という言葉が使われたりするほど、人気のあった製品だ。その後はMojoに通信機能を追加する「Poly」が発売されるなどしたが、Mojo自体はこの7年間で改良版が出ないまま販売され続けてきた。ここもハイエンドメーカーらしさではあった。

 そんなMojoの後継機種「Mojo 2」が海外で発表された。メーカー公式ページにはあまり詳細な情報が掲載されていない。国内向けのアナウンスもまだだ。しかし、海外ではすでに様々なレビュー記事が掲載されている。海外情報を参考にMojo 2の詳細を探っていきたいと思う。

 まずは外観から。大きさは変わりがないが、USB Type-C端子が増設された。この端子はややオフセットして設けられているが、その理由は従来のMicro-USB端子を残し、Polyと接続できるようにするためである。ボタンは4個に増えている。新たに追加したのは「メニューボタン」だ。ここから新たに追加した機能の設定を変えられる。例えば、新搭載のイコライザー機能(4帯域)やクロスフィード機能、ロックダウン機能(キーロック機能)などである。

 内部も進化している。Mojoの心臓部である「パルスアレイDAC」が改良され、以前の2万6000タップから4万960タップに細分化された。また、注目点としてイコライザーなどに使われるDSPに、新機軸としてほぼ音質ロスがないという「UHD DSP」を採用している。音質については、海外レビューをいる限り、先代よりもさらに自然で高音質になったというコメントがあり、概ね高い評価を得ているようだ。バッテリーなど電源周りにも改良が施されていて、再生時間は9%ほど向上しているという。

 Mojo 2は、従来の使いやすさやPolyを使った拡張性は保ちつつ、音質をさらに進化させ、様々な新機能も追加した正統派の後継機と言えるだろう。国内でのリリースも期待しているので、続報を待ちたいと思う。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事