一部のPS4版ゲームタイトルでは
PS5本体SSDより拡張SSDと外付けSSDのほうが速い
3本目は、カプコンの「BIOHAZARD VILLAGE」だ。バイオハザードシリーズのナンバリングタイトルで、バイオハザード7のその後の話。PS4版とPS5版が同時に発売されている。
結果としては、PS4版ではPS5本体SSDより拡張スロットの980 PRO ヒートシンクモデルや外部ストレージの870 QVOのほうが速いという結果となった。特にゲームロード時間は5秒ほど差がついている。PS5版は、誤差程度なのでほぼ同等。このゲームもPS5版のほうが圧倒的にロード時間は速かった。
最後は、ユービーアイソフトの「Assassin's Creed Valhalla」。アサシン クリードシリーズの12作目で、中世ヨーロッパの暗黒時代の物語。主人公のエイヴォルを操り、ヴァイキングを目指して戦う。PS4版が発売されたあと、PS5版も登場している。
こちらもPS4版の起動時間で1.8秒ほど拡張スロットに差した980 PRO ヒートシンクモデルのほうが速かったが、ゲームロード時間はほぼ同じ。PS5版も微妙な差はあるものの、誤差の範囲内だ。PS5版のゲームとしては、ロード時間が長めで、起動時間は29秒前後かかる。PS4版は、さらに24秒ほどかかるので、短縮されるもののPS5ならではの爆速感は薄い作品だった。
PS4は外部ストレージへPS5は拡張スロットへ
以上の検証結果から、PS5/PS4両対応のゲームはPS5版の方が高速なこと、PS5のゲームは内蔵SSDとM.2拡張SSDで速度に大差がないことがわかった。
そして、PS4のゲームは拡張スロットのSSDでも外部ストレージでも、PS5本体SSDと同等かそれ以上のロード速度でプレイできることがわかった。PS5のゲームは内蔵、拡張M.2 SSDからしか起動できないので、PS4ゲームはUSB外付けSSDを活用するのがベストだ。
さらに、外部ストレージとして保存したPS4のゲームは、そのままほかのPS5やPS4に接続し、ゲストアカウントでサインインすればすぐにプレイができるメリットもある。
また、PS4版のゲームを持っていて、PS5版へアップグレードできる製品も多い。無償・有償あるが、PS5版はロード時間が圧倒的に短くなるので、気に入ったゲームはアップグレードしてプレイするといい。PS4でプレイしたセーブデータも移行できるはずなので、最初からプレイする必要もない。
逼迫したPS5本体のストレージを救うなら、PS4ゲームはUSB外付けSSDにインストールするのが賢い選択だ。そのときにSamsungの980 PRO ヒートシンクモデルと870 QVOの外付けケースバンドル製品は、今回の検証結果のとおり、PS5本体SSDと同等以上の性能を発揮してくれるベストパートナーとなる。
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