ディップは2月10日、法人営業部門に所属する営業社員1000名を対象に「デジタルツール導入の課題」について調査したと発表した。
本調査は2021年の12月1日~3日の期間、インターネットを利用して実施。20歳~69歳の男女で正社員かつ法人営業部門に所属する1000名を対象に行なわれた。
DX推進で多くの企業がぶつかる課題は「人材」「組織」「予算」の大きく3つあり、総称して「3つの壁」といわれている。
「デジタルツールの導入を進める上での課題」について質問したところ、1位は「やり方を変えたくない人の存在」19.4%、2位「ITリテラシーが低く、不安を持つ人の存在」12.3%、3位「デジタル活用に長けた人材の不足」11.0%が続き、上位3位の理由はすべて人材に関する内容だったという。
また導入を進める上での課題で多かったフリー回答は「人材の壁」では「抵抗勢力がいること」、「組織の壁」では「経営層の説得」、「予算の壁」では「コストパフォーマンスを明示できなかった」という傾向が見られたとしている。
さらに、デジタルツールを導入した際の利用状況についても調査を実施。結果は「ツールへの不明点はなく、ツールを利用している」が67.2%、次いで「ツールへの不明点があり、誰かの力を借りながら、ツールを利用している」が23.0%などという結果となった。
フリー回答をみると人材の壁に関する回答が多く、現在進行形で「定着に時間がかかっている」回答が目立ったという。
結果、デジタルツール導入後は、「ツールへの不明点がある」層へのサポートが重要であると判明し、サポートをしっかりすることで、スムーズなツール活用を促進し社内浸透が実現するとしている。導入前においても、デジタルツール導入にあたって従業員一人ひとりにツール導入の意義や効果について説明することで、導入への抵抗を克服できることが判明したとまとめている。
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