■ゲームタイトル:ゴッド・オブ・ウォー
■開発元:Santa Monica Studio
■販売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
■価格情報:4900円
■公式サイト:https://www.playstation.com/ja-jp/games/god-of-war/#PC
神を殺して復讐を果たした男が
息子と共に新たな旅に出発するアクション
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2018年にPlayStation 4向けに発売されたアクションゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』のPC版を2022年1月15日にSteamとEpic Gamesで発売した。PC版の推奨環境は、CPUがAMD「Ryzen 5 2400G」/インテル「Core i5-6600K」以上、GPUはAMD「Radeon RX 570」/NVIDIA「GeForce GTX 1060」(6GB)以上、メモリーは8GB以上、空きストレージは70GB以上だ。
本作は『GOD OF WAR III』のあとの新たな物語を描くシリーズ最新作。PC版ではビジュアルがさらに強化され、PCのスペック次第ではフレームレートの上限なしに4K解像度で美麗なグラフィックを楽しめる。また21:9のウルトラワイドモニターに対応している点も本作の売りだ。まずは本作の一新された舞台、ゲームシステムについて解説していこう。
過去を捨て北欧の地にたどり着いていたクレイトスは
息子と共に再び危険な旅路に身を投じることになる
『GOD OF WAR III』でギリシャ神話の神々への復讐を果たしたクレイトスは、すべての過去を捨て北欧の地にたどり着いていた。しかし本作の物語は、愛する妻を荼毘に付す、悲しくも辛いシーンから始まる。
クレイトスの傍らには妻との間にできた一人息子のアトレウスがいたが、母を失った悲しみの中でも気丈に振る舞う息子に対して、クレイトスはあくまでも無骨で厳しい態度で接していた。
布にくるまれた妻が横たわる火葬台に火を点けた直後、クレイトスは最後まで見届けることなくアトレウスに旅に出る力があるのかを試すため、鹿狩りに連れていく。だが、優しさから鹿へのとどめを逡巡した息子には、旅に耐えうる力がないとアトレウスは判断した。
しかし、そんなふたりのもとに謎の男が突然訪れ、クレイトスは息子を守るため望まぬ戦いに突入する。地形すら変化させるほどの激しい戦いの末、クレイトスはなんとか謎の男を撃退することに成功した。謎の男が自分のことを、過去のことを知っていたのを悟ったクレイトスは、まだ旅の準備が整わぬアトレウスを連れて危険な旅路に身を投じることになる。ふたりの旅の先にはいったいなにが待っているのだろうか?
爽快なアクションと、緻密な戦略性の両方を楽しめる
本作のゲームシステムは爽快さに注力したアクションゲームだ。基本攻撃として「RB」でノーマルアタック、「RT」でヘビーアタックを繰り出すが、強力な戦斧「リヴァイアサン」を「LT」長押しで狙い、「RB」または「RT」で投擲可能。「Y」で自在に手元に呼び戻せる。
「LB」長押しでガード、「L」+「A」で回避できるので、戦いは攻撃一辺倒にはならない。特に巨大な怪物や多勢の敵と戦う際には、防御と回避が非常に重要だ。
冒頭では頼りなさげなアトレウスだが、自律して戦闘に参加し、また「X」で弓矢による攻撃を繰り出してくれる。クレイトスの攻撃が当たらない敵も登場するので、そんなときにアトレウスは欠かせない相棒となる。ただ、敵に捕まってしまうこともあるので要注意。助けを呼ぶ声が聞こえたらダッシュで駆けつけ救出しよう。
戦闘のメインになるのはあくまでも父親であるクレイトスだが、息子のアトレウスとの連携が重要となる。また戦闘だけでなく、行く手を阻む道中でも、身軽なアトレウスが大いに活躍する。もちろん、スキル習得や武器アップグレードなどのやり込み要素も充実。爽快なアクションと、緻密な戦略性の両方を楽しめるアクションアドベンチャーRPGだ。
シリーズ最新作をプレイする前に『ゴッド・オブ・ウォー』を
最高のグラフィック品質でぜひプレイしておきたい
実際に『ゴッド・オブ・ウォー』を半日ほどじっくりプレイしてみたが、まずは非常に美しいグラフィックに驚かされた。テストプレイはもちろん4K解像度で実施したが、人物、物体、世界の質感が非常にリアル。迫真の臨場感に物語に引き込まれること必至だ。
難易度はデフォルトでプレイしたが、多少詰まるところはあったが、それでも最大2回再挑戦すれば苦戦した戦いもなんとか切り抜けられた。強敵を相手にする際にはボタンを連打するのではなく、攻撃パターンをよく観察して、攻略方法を見つける必要があるという点も実際の戦いに通じるリアルさがある。
2022年には『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の発売が予定されており、製品予告ページには少し成長したアトレウスの姿が掲載されている。シリーズ最新作をプレイする前に、今回の『ゴッド・オブ・ウォー』を最高のグラフィック品質でぜひプレイしておこう。
「Ryzen 7 5700G」&「Radeon RX 6700 XT」環境での快適度は?
最後に『ゴッド・オブ・ウォー』がAMDプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテストに用意したCPUはAMD「Ryzen 7 5700G」(8コア16スレッド、3.80~4.60GHz)、GPUはAMD「Radeon RX 6700 XT」(12GB GDDR6)だ。
グラフィック設定はデフォルトのままで、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測した。
今回は8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 5700G」とミドルレンジGPU「Radeon RX 6700 XT」を組み合わせているが、平均フレームレートはフルHDで94.9fps、WQHDで93.8fps、4Kで57.9fpsとなった。フルHDとWQHDの平均フレームレートはほぼ同等で、4Kではわずかに60fpsを割り込んだことになる。なお、4Kでは最小フレームレートは33.2fpsまで落ち込むことがあったが、シングルプレイのゴッド・オブ・ウォーでは一瞬のフレームレートの低下であればそれほど気にならない。
あくまでも滑らかさを最優先するのであればWQHD解像度でプレイしたほうがいいが、筆者が個人的にプレイするなら4K解像度を選択する。いずれにしても今回の環境で『ゴッド・オブ・ウォー』を十分快適にプレイできると言えるだろう。
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