幸せそうに人に抱っこされてたり、膝にのっかってくつろいでる猫っていいよね。特に冬はいい。我々が猫と呼んでるのは「イエネコ」という種であるからして、人といい関係を築いてるのを見ると見てる方もほっこりするわけである。特に冬は。
時には猫を撫でようとして静電気がピリッと発生して逃げられちゃうこともあるけど(あれはこっちもびっくりする)、乾燥してる季節はしょうがない。
というわけで、鞆の浦で撮った気持ちよく抱っこされてる猫を見て、そんな冬が暖かくなるような写真を引っ張り出してみたのだ。この写真、プチ漁港の近くの魚屋さん。猫を何匹も世話してるおうちで、写真を撮らせてもらっていたら、ふっと抱き上げてくれたのだ。
冒頭写真もそう。逆光で抱っこされて、顔を真上に向けてその瞳に陽光がちょっと反射してる様子が気に入って採用したのである。そしたらおばあさんが、じゃあわたしも抱っこしてあげようかねと、足元にいるキジトラを抱き上げて膝に乗っけたのだ。でも急だったので猫の方が戸惑ってる図。いやさすがに知らない人がやってきたときにいきなり抱き上げたら猫も困るよ。
でも、おばあさんらしい皺のはいった手とキジトラの感じがいいので採用。
というわけで膝猫いろいろといこう。
次は以前、鞆の浦で撮った膝猫。膝猫をしたままカメラを構えてる女子がいたので、声をかけて撮らせてもらったのだ。あまりに猫が慣れてるので地元の人ですかと尋ねたら、旅行者だという。なのにこの猫のくつろぎっぷり。
持ってるカメラとレンズもマニアックだけど、我関せずと膝でくつろいでる猫との対比が楽しい。たすき掛けにしてるのはニコンのフィルムカメラ。手にしてるのはニコンのデジタル一眼レフなんだけど、オールドレンズをつけてる。
この日の猫は膝が恋しかったようで、そのあとわたしの膝にも来てくれた。しかも2匹! うれしいけど、なかなか重かったのだった。
この2匹、今年訪れたときはどちらも姿を見なかった。元気でいるだろうか。外で膝猫に出会うことってめったにないけど(当たり前か)、たまに遭遇するときのポイントは、べたっと座って動かないでいること。猫に不用意にちょっかいを出さないこと。あとは猫次第。
この河原の猫も、どういうわけかこの日だけひょこひょことやってきて膝に座ったのである。なかなか苦労して膝猫自撮りした記憶がある。
よく通ってる保護猫シェルターQUEUEでも膝に来てくれることは少ないんだが、このときはカメラを置いて椅子でくつろいでたら子猫がいきなり上ってきた。いやあ油断してた。油断するのって大事だ。
それにとどまらず、気がついたらトトトっと胸をかけあがって肩に乗ったのだ。思わずインカメラで自撮りしたのだった。ウレタンマスクをしてるけど、この頃は不織布マスクじゃないと効果が、って話がまだ一般的ではなかったんじゃないかな。
最後は同じく保護猫シェルターqueueで肩乗り黒猫。普通に立ってる店長さんの肩にとととっと駆け上がったのだ。うまいもんである。で、前足をパーカーのフードに入れた姿が可愛かったので撮らせてもらった1枚だ。
かくして寒い冬には温かい猫が似合うのである。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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