A.L.I. Technologiesは1月26日、商業運航コンテナ船を用いた無人運航の実証実験のなかでドローンを活用することで、従来は人の手で行なわれてきた係船作業を自動化するシステムの確立に成功したと発表した。
本実証実験は日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環として、商船三井が代表を務めるコンソーシアムが進めている取り組み。A.L.I. Technologiesは各企業と連携し無人運航船の実現に向けて各種要素の実証実験に取り組んでいた。
取り組みのひとつが「係船作業の自動化」で、通常の着船作業では乗組員が係留ロープを投てきし、岸壁にいる作業員へ渡す。本実験ではA.L.I. Technologiesが独自に開発した自律飛行ドローンが係留ロープをつかんだ状態で船上から飛び立ち、港側の係留柱へセッティングし係船を完遂。その後、ドローンは係留ロープを切り離し再び同船に戻ってくるという一連の係船作業の自動化に成功した。
今回の実証結果をふまえて、A.L.I. Technologiesでは今後「係船作業の自動化」のみならず同社独自のドローン開発技術・運航管理システムを多方面から活用し、自動運航の技術構築に貢献するとしている。
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