
JPEG(上)とRAWからAdobeCameraRawでストレート現像したJPEG(下)の比較。JPEGのほうが少し誇張した感のある絵作りになっている。使用レンズは「ズミルックス M f1.4/35mm ASPH.」、絞りF1.4・シャッタースピード1/2500・ISO64。
ISO感度はISO64からISO50000まで設定できる。高感度の画質もRAWとJPEGでは異なる。それぞれISO6400を超えたあたりからノイズが目立ち始めるが、RAWだと色ノイズは抑えられ粒が揃ったザラつき感で、最高感度のISO50000で夜の街をスナップしてみると銀塩フィルムのような味わいがある。JPEGは色ノイズが強調されているが何故か嫌な印象はなく、あえて荒れた描写を演出しているようにも思える。

JPEGと同時記録したRAWをAdobeCameraRawでストレート現像した高感度比較。写真左上からISO1600・ISO3200・ISO6400・ISO12500・ISO25000・ISO50000。ノイズ処理は初期設定のまま。

ISO50000で撮影しJPEG(上)とRAW現像(下)。JPEGはレトロ感があって場の雰囲気にマッチしている。RAWの粒の揃ったノイズは良い意味で高感度らしい。どちらも味わいのある写真だ。絞りF8・シャッタースピード1/250・ISO50000。
JPEGの絵作りを堪能するもいいし、RAWで自分が満足する画質を探求するもの面白い。好みに合わせて様々な楽しみ方ができそうだ。
「ライカM11」は、フルモデルチェンジではあるが、伝統的なM型のスタイルとレンジファインダーは継承しつつ、解像度やクロップなど機能面が着実に進化している。完成度という点では既に「M10」シリーズで達成しているが、「M11」は今の形態のM型ライカとしては最終形といえるかもしれない。
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