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「次世代ヘルスケアプロジェクト 2021」スタートアップレポート

異業種活用ソリューションを医療向けにアレンジしたHealthTechスタートアップに注目

2022年01月25日 07時00分更新

ディープインサイト株式会社:非接触型の操作インターフェース

 ディープインサイトでは、タッチパネルやキーボード、マウスなどに触れずに空中での動作を元にキー入力やつまみの操作などができるソフトウェア開発キット(SDK)の展示が行われていた。

 スマホ大のPC(Windows/Raspberry Pi)とWebカメラレベルのカメラで処理が行えるもので、手袋をした手や、濡れたり汚れた手でも操作できることで医療現場での使用も期待されている。

 実際の操作は、若干の慣れは必要だが「ディスプレイに映っているアイテムを摘んで別の場所に移動させる」「3Dモデルをつかんで拡大縮小、回転させる」などの操作が行えた。

ジョージ・アンド・ショーン株式会社:脳の認知機能推定AIサービス

 ジョージ・アンド・ショーン株式会社では、生活習慣データを利用した脳の認知機能推定AIサービス「Cognivida」が紹介されていた。同社のビーコン位置情報見守りタグ「biblle(ビブル)」と連携し、入居者や施設スタッフの位置を把握し、業務の効率化や入居者の認知機能を推定する。

 入居者にはスリッパや靴などにタグを仕込むことで、常に持ち歩く、身につけていることを実現しているという。

 認知症は、初期段階であれば回復が見込めるということで、初期症状(傾向)を未病のうちに把握することは重要なポイント。

 タグによるセンシングと、行動解析AIにより、特異な動きがたまたまなのか、認知症の症状なのかを判断する。毎日接しているスタッフでは徐々に進行してゆく認知症に気づくのが遅れる場合もあるが、AIによる定点観測によってそれに気づきやすくなる効果が見込まれているという。



 今回のスタートアップの出展ではすでにサービス提供している物が多く、今ある課題への対応が意識されていた。また、異業種で活用されているソリューションを医療関係向けにアレンジしたものなど、他業種での実績をもとに展開し、多くの商談をとりつけるなどの事例も聞かれた。

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