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ドコモの閉域クラウドサービスと高精細映像伝送システム「LiveU」を用いた遠隔医療の実証実験を実施

2022年01月17日 14時40分更新

 国立大学法人神戸大学、国立大学法人香川大学、日本赤十字社高知赤十字病院、オリンパス、NTTドコモは、遠隔医療の実証実験を2月23日に実施する。

 本実証は、2021年5月24日に発表した「4K映像伝送機材を用いた消化器内視鏡映像のリアルタイム伝送実証に成功」の内容を継続的に検討するもの。

 目的は遠隔医療の支援、高度なカンファレンスの実現、および医療教育の高度化となる。内容としては、ドコモの閉域クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」と高精細映像伝送システム「LiveU」を用いて、リアルタイムでかつ複数の人による医用映像確認とアノテーションを実現する遠隔医療の実証実験となる。

 具体的には、オリンパスの消化器内視鏡システム「EVIS X1」とドコモのLiveUを組み合わせ、本実証主体対応医療機関である神戸大学医学部附属病院で得られた内視鏡映像・手技風景映像をドコモオープンイノベーションクラウドを経由し、3医療機関の間で同時に共有し、各病院間での内視鏡映像のリアルタイム伝送による映像共有を実現。あわせて、その内視鏡映像にアノテーションを加え、アノテーション結果も3医療機関の間でリアルタイムに共有する。

 なお、セキュアなクラウドコンピューティング環境で高精細映像伝送対応の受信機(LiveU)の機能を実装することは国内初の試みだという。

 本実証が成功すれば、セキュアな接続を維持したままアノテーションされたフルハイビジョン映像を場所や環境を選ばず、複数の人で確認することができ、多くの医療機関からのニーズに対応することができるとしている

 またドコモオープンイノベーションクラウドを用いてクラウド上に受信機機能を実装することで、モバイル通信環境においても受信機を設置することなくセキュリティーを確保することが可能となる。これにより、これまで高価な専用線を準備することが難しかった医療機関においても通信の機密性を担保することが実現できるとしている。

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