今回紹介するXperiaは、2020年第2四半期に「Xperia 1 II」とともに、ソニーからミッドレンジとして発売された「Xperia 10 II」です。前年発売された「Xperia 10」と「Xperia 10 Plus」を統合するかたちでの後継機種となり、アスペクト比21:9の約6型(1080×2520ドット)の有機ELディスプレーを搭載していました。
21:9のアスペクト比を活かした二画面同時表示や、動画を視聴しながらSNSの閲覧やメッセージといったマルチウィンドウの使い方ができるスタイルはそのまま。大きなトピックとしては従来の液晶ディスプレーではなく「Xperia 1 II」と同じく有機ELディスプレーを採用したことでしょう。ミッドレンジながらも、有機ELによる引き締まった黒と、色の鮮やかさが際立った映像美を堪能できるようになりました。
スペックはSoCがSnapdragon 665、メモリーは4GB、ストレージは128GB。外部ストレージは最大1TBのmicroSDXCに対応。バッテリー容量は3600mAhへと大容量化しました。「いたわり充電」や「STAMINAモード」といったバッテリーを長寿命化する機能もハイエンドモデル同様搭載しています。ネットワークは4Gのみで、5Gには非対応。本体サイズは約69×157×8.2mm、重さ約151gで、カラバリはミント、ホワイト、ブルー、ブラックの4色が用意されていました。
フロントパネルとバックパネルには強度の高いGorilla Glass 6を採用し、右側面に、指紋センサーと統合された電源ボタンを搭載。新たにIP65/IP68相当の防水防塵機能を備えたことで、よりアクティブに使用できるようになったのです。
カメラもトリプルカメラへと進化しています。26mm F2.0の約1200万画素、52mm F2.4の約800万画素、16mm F2.2の約800万画素という構成で、レンズを切り替えて光学2倍ズームや背景ぼけ撮影、超広角撮影ができます。フロントカメラの約800万画素単眼というのは変更ありません。
AI機能により、人物であれば肌色を忠実に再現し、料理であれば鮮やかな色あいといった具合に、撮影時にシャッターを押すだけで本格的な色再現ができ、「ナイトモード」によりダイナミックレンジを拡張することで、白飛びや黒つぶれを抑えた写真撮影が可能で、高精細な4K動画撮影にも対応していました。
オーディオ機能は、イヤホンジャックを搭載するほか。ワイヤレスでもハイレゾ音源を楽しめる伝送技術「LDAC」や、圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングする高音質化技術「DSEE HX」に対応しています。
プロセッサーはミッドレンジながらも、6型の有機ELディスプレーや、トリプルカメラ、防水防塵機能を備えてバッテリー容量は増加するなど、トータル性能は大幅にアップして魅力的な端末に仕上がっています。
国内の主要キャリア(ドコモ、au)にとどまらず、Y!mobileをはじめ、2020年秋にはIIJmio、goo Simseller、mineo、nuroモバイルなど、数多くのMVNO事業者へと展開し、広く国内で愛用されるモデルとなりました。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります