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2021年最後に注目を集めたスマホ、バルミューダ「BALMUDA Phone」

2022年01月04日 12時00分更新

デジタルに本格参入するバルミューダの尖兵
「BALMUDA Phone」

 アスキースマホ総研の2人(オカモト、スピーディー末岡)が2021年冬の最新スマートフォンをクロスレビュー! 第3回は2021年末に発売され、いろいろな意味で大きな話題を呼んだ「BALMUDA Phone」を紹介する。

バルミューダ「BALMUDA Phone」

 バルミューダのスマートフォン参入第1弾「BALMUDA Phone」は、最近のスマホにしては珍しいコンパクトなボディーと、独自開発のホーム画面やアプリが大きな特徴だ。

 ディスプレーは4.9型(1080×1920ドット)の液晶で、SoCはSnapdragon 765、メモリー6GB、ストレージ128GBと、バッテリー容量は2500mAhとミドルレンジのスペック。本体サイズは約69×123×13.7mm、重さ138gと、片手でラクに握れる。

 カメラは背面が単眼で約4800万画素/F値1.8、フロントカメラが約800万画素/F値2.0と非常にシンプル。「料理」「人物」「夜景」といった機能はあるが、フロントカメラでは使えない。

 ソフトバンク版とSIMフリー版が発売されているが、SIMはシングル仕様で5Gにも対応。ただし、ドコモのn79は非対応となる。

 価格はソフトバンク版が14万3280円、SIMフリー版が10万4800円。

さすがにバッテリーが2500mAhというのが……
スマホ総研リーダー オカモト
評価:★★★☆☆

 コスパ云々の製品ではないので、価格の話はまず除外。独自アプリも個人的にはあまり評価の対象にはならなかった。長所は圧倒的持ちやすさ。ただしよく言われるように、左手持ち/右手操作の人限定。それでもどうしても本機に2500mAhのバッテリーはないと思う。このデザインとサイズに絶対こだわるなら画面解像度やSoCを落とすとか……。割り切った製品のようで、そうではない感じもした。

激戦区にあえて挑む姿勢は尊敬できる
主席研究員 スピーディー末岡
評価:★★★★☆

 筆者はバルミューダの家電を一切持ってないので、どんな製品作りをしているのかは詳しくはわからないが、このスマホはブランドを買うものだと思っている。ブランドものを買うときってコスパは気にしないものだ。そのブランドの価値、所有欲、体験を買うのだから。たとえばポルシェを買う場合「同じ300馬力ならあっちのクルマのほうが100万円安い!」なんて比較はしないだろう(ポルシェは性能もいいけど)。BALMUDA Phoneはそういう指名買いのスマホなのだろう。

 ただ、筆者はスペック厨だ。このスペックで10万円と言われても心がピクリとも食指は動かないし、白物ならバルミューダよりもアイリスオーヤマを買ってしまう男である。性能やコスパで見るなら「ほかにいいのあるよ」となってしまうが、バルミューダというブランドに価値を感じるなら買いだろう。ではなぜ、★×4なのか。iPhoneのシェアが6割、残りの4割を国内メーカーと海外メーカーのAndroidがしのぎを削っている大激戦区の日本で、まだ新しいチャレンジをするメーカーがいたことに対し、敬意を込めての★×4とした。

バルミューダ「BALMUDA Phone」の主なスペック
ディスプレー 4.9型液晶(16:9)
画面解像度 1080×1920
サイズ 約69×123×13.7mm
重量 約138g
CPU Snapdragon 765(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB
内蔵ストレージ 128GB
OS Android 11
対応バンド 5G NR:n3/n28/n77/n78
LTE:1/2/3/4/8/12/17/18
/19/28/41/42
W-CDMA:1/2/4/5/8
4バンドGSM
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 4800万画素(イン:800万画素)
バッテリー容量 2500mAh
FeliCa/NFC ○/○
生体認証 ○(指紋)
防水/防塵 ×(生活防水、IPX4/IP4X)
USB端子 Type-C
カラバリ ブラック、ホワイト
価格(SIMフリー版) 10万4800円
 

■関連サイト

私たちがレビューしました!

アスキースマホ総研リーダー オカモト。スペックに載らない細かい話が好き

主席研究員 スピーディー末岡。スペックの数値が大好きスペック厨

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