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FPSもMMORPGもフルHD&高画質で快適プレー!

今ゲーミングPCを買うならコレ! 性能バランスに優れたGIGABYTEの 「AORUS GPC-03R306T」

2021年12月29日 11時00分更新

数年前のハイエンドクラスに匹敵する性能

「CINEBENCH R23」で実力チェック。Multi Core のスコアは11384pts、Single Coreでも1532ptsと高い

 「CINEBENCH R23」は、CGレンダリング速度からCPU性能を測るベンチマークソフトだ。マルチスレッド性能を見るのに適したもので、CPUの最大性能をチェックするのに向いている。バージョンによってテスト方法が変わり、このR23では1回のレンダリングではなく、約10分間連続して計算を続け、性能を算出している。

 結果は見ての通りで、全コアを利用するMulti Coreが11384pts、1つの論理コアだけを使うSingle Coreで1532ptsというものだ。手元のデータから過去のCPUの結果と照らし合わせてみると、Core i7-10700Kや、Ryzen 7 2700Xあたりがほぼ同じスコアとなっていた。つまり、数年前のハイエンドクラスに匹敵するだけの実力があることになる。

 ゲーム性能においてキーパーツとなるのが、ビデオカード。低価格なゲーミングPCだとGeForce GTX 1660 Tiあたりが搭載されていることが多いが、これだとフルHDで遊ぶのが限界だ。重たいタイトルだと画質設定も少し落とさなければ厳しいこともある。

 その点GeForce RTX 3060 Tiは、1.5~2倍近くの性能があるだけにフルHDはもちろんのこと、WQHDでも遊べるだけの実力がある。この性能は、とくにフレームレートが重要となるFPSで重要だ。

GeForce RTX 3060 Ti搭載の「GV-N306TEAGLE-8GD R2.0」を採用。回転方向の異なる大きな2つのファンで、しっかりと冷却してくれる

 搭載しているビデオカードは、ギガバイト製の「GV-N306TEAGLE-8GD R2.0」だ。大型銅板とヒートパイプを使った独自設計クーラーを採用し、静かに、そして強力に冷却。GPU本来の性能をしっかりと引き出してくれるものとなっている。その実力の一端を、ベンチマークソフトの「3DMark」で見てみよう。

 「3DMark」には多数のテストが用意されているが、デフォルトとなっているのがDirectX 12を使う「Time Spy」。これは解像度WQHD(2560×1440ドット)のテストとなるもので、標準的なゲーミング性能を見るのに適したものとなっている。

「3DMark」から「Time Spy」の実行結果。スコアが10783と高く、WQHDでもしっかり遊べる実力があることがわかる

 結果のスコアは、10783。同クラスの構成でも実力が高めで、かなり満足いくものだ。レイトレーシングテストとなる「Port Royal」、DirectX 11世代のテストとなる「Fire Strike」の結果もまとめておいたので、参考にしてほしい。

3DMarkのテスト結果まとめ。Fire Strikeの解像度はフルHD、同ExtremeがWQHD、同Ultraが4Kとなる。Time Spy Extremeは4Kだ

 ストレージはゲーム性能に大きく影響しないものの、PCの体感速度を左右する重要なパーツ。イマドキはSSDというのが普通で、一部ではSATA接続が使われていることもあるが、多くはPCIe接続のものが採用されている。

 「AORUS GPC-03R306T」ではCFD Selection EG2VNQ シリーズのSSDが採用されており、容量は500GB。接続はPCIe3.0×4となるもので、公称値でシーケンシャルリードが2400MB/s、ライトが1750MB/sのSSDだ。

コストパフォーマンスに優れた「CFD Selection EG2VNQ シリーズ」を採用。速度はそこまで速くないが、発熱が少な目となるメリットがある

 最新のハイエンドクラスと比べてしまうと速度は半分程度となるが、よほど大きなファイルをコピーする用途でない限り、体感での差はあまり感じられない。このあたり、コストパフォーマンスを重視した構成なのだろう。

「CrystalDiskMark」を使い、実力チェック。シーケンシャルリード、ライト共に公称値を上回る速度となっていた

 ちなみに、メモリーは標準で16GB搭載しており、多くの用途でまず足りなくなることはない。廉価なPCでは今でも8GB以下という場合もあるが、これではブラウザーを使うだけでもメモリー不足が間近に迫ってしまう。その点、最初から16GB搭載しているというのは、安心感がある。

今回の構成では、Crucialのメモリーが搭載されていた。ノーブランド品ではなくしっかりとしたメーカーのメモリーが採用されている点でも安心感がある

 基本的な構成とその実力について紹介してきたが、次は実際のゲームを含めたゲーミング性能をチェックしていこう。

定番ベンチと人気FPSでゲーミング性能をチェック

 まずは定番のベンチマークとして、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を試してみよう。このベンチマークは、MMORPGの動作性能を見るのに適しているものだ。結果はスコアと評価の2つで表示され、スコアは細かな性能比較、評価は動作の快適性判断に便利なものとなっている。

 設定はプリセットから選択し、画質は「高品質」、画面モードは「フルスクリーン」とした。また、解像度は「1920×1080」(フルHD)、「2560×1440」(WQHD)、「3840×2160」(4K)の3パターンで試した。まずは結果を見てみよう。

「1920×1080」では、スコアが11116、評価が「とても快適」となり、文句なしにプレーできる実力があることがわかる

「2560×1440」では、スコアが8540、評価は「快適」に落ちてはいるが、プレーへの支障はほぼない

「3840×2160」では、スコアが5048、評価は「やや快適」に。プレーできなくはないが、シーンによってカクツク可能性が高い

 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」が登場したのは4年近くも前になるのだが、今でも重量級のベンチマークのひとつとなっている。

 結果を見てみると、重ためのMMORPGではフルHDはもちろんのこと、WQHDでもしっかりと遊べる実力があることが確認できた。さすがに4Kとなると厳しいが、設定次第では十分遊べる範囲だといえるだろう。

 もうひとつ、軽めとなるFPSの結果も見てみよう。「レインボーシックスシージ」のベンチ機能を使い、フレームレートを計測してみた。

 画質設定は、総合品質を「最高」に設定。解像度は1920×1080ドット、2560×1440ドット、3840×2160ドットの3パターンで試した。なお、APIにはVulkanを使用している。

動作の軽量なFPSだが、最低フレームレートが3840×2160ドットでも166fpsとかなり高い。FPSをストレスなく楽しめる実力があるのは間違いない

 結果は見ての通りで、1920×1080ドットでは最低フレームレートでも400fpsという余裕があるものに。2560×1440ドットでは298fps、3840×2160ドットで166fpsあり、ゲーミングディスプレーの高リフレッシュレート表示にもしっかり対応できるのがうれしい。

 FPSはいち早く相手を発見し、対応できるかで勝負が決まるといっても過言ではない。フレームレートが遅いとそれだけ発見が遅れるだけに、余裕のある描画速度はなにより優先したいところ。「AORUS GPC-03R306T」の実力があれば、描画速度を気にすることなく遊べるのが魅力といえるだろう。

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