ファーウェイ独自のOS「HarmonyOS 2」を搭載した約11型のタブレット「HUAWEI MatePad 11」は、13MPのリアカメラ(F1.8、オートフォーカス、リアLEDフラッシュ内蔵)、8MPのフロントカメラ(F2.0、固定焦点)を採用しています。ファーウェイ製デバイスと言えば、カメラ画質には定評がありますよね。というわけで今回はリアカメラでテスト撮影を実施してみました。
まず、室内と日中の屋外で撮影してみましたが、比較的忠実な色で描写されていると感じました。特に色を鮮やかに見せるための処理は行なわれていないようです。やや、ホワイトバランスと露出がずれていますが、撮影後に補正できるレベルです。
本製品に望遠カメラは搭載されていないため、10倍デジタルズームで撮影した写真は、大きく拡大するとどうしても塗り絵のように見えてしまいます。ただし、L版でプリントしたり、「HUAWEI MatePad 11」自体のディスプレーで鑑賞するなら十分実用レベルだと考えます。ましてやスマホで見るならまったく気にならないはずです。
いい意味で驚かされたのが暗所撮影性能。「夜景モード」は搭載されていないのですが、デフォルトのままでも比較的明るく、低ノイズで撮影できました。特に、クリスマスツリーのうしろの暗部もしっかり描写されている点は高く評価できます。ただし、暗所で撮影する際にはピントがずれやすい傾向にありました。画面をタップしてしっかりとピントを合わせる必要がある点にはご注意ください。
カメラのUI、設定は非常にシンプル。カメラモードで「その他」を選ぶと、ダウンロードアイコンが見つかりますが、それをタップしても追加可能なモードは現われません。SoCにSnapdragon 865を搭載している本製品は処理性能が高いので、ファーウェイスマホに搭載されているカメラモードを追加してほしいところです。
タブレット端末と言うことで望遠や広角カメラは搭載されていないものの、やはりファーウェイ製だけに画質自体は満足いくクオリティーです。また、大画面での撮影はピントや色を確認しやすいですし、なによりも楽しいですよ。展示機などでぜひ大画面での撮影を試してみてください。次回は定番ベンチマークでパフォーマンスをチェックします。
ファーウェイ「HUAWEI MatePad 11」の主なスペック | |
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ディスプレー | 約10.95型IPS液晶 |
画面解像度 | 2560×1600 |
サイズ | 約254×165×7.25mm |
重量 | 約485g |
CPU | Snapdragon 865 (1×2.84GHz+3×2.4GHz+4×1.8GHz) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | HarmonyOS 2 |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | リア:約1300万画素/イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 7250mAh |
生体認証 | 顔認証 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | アイルブルー、マットグレー |
市場予想価格(税込) | 5万4780円 |
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