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巨大な電気自動車「AUDI e-tron Sportback 55 quattro S line」はSUCの未来が詰まっている

2021年12月19日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

電気自動車ならではの静粛性
ボディーが大きくても車内はシーン

 「あの、このクルマ。走らないんですけれど」という唯さん。「ブレーキペダルを離して、アクセルを少し踏んでいるつもりなんですけれど」というわけで、いきなりトラブルかとドキドキ。実は標準でオートブレーキホールドがついており、停止状態からクリープ発進はできないのです。普段よりも少し多めにアクセルを踏み込むと、音もなくクルマが動き出しました。

 「とても静か。それに安定感と剛性感がすごくイイ!」と唯さん。「思ったよりモーターの音が聞こえますけれど、エンジン車とは段違いの静かさですね。ロードノイズもあまり耳につかないから、車内がとても静かですね。そして乗り心地の良さ、室内の良さが加わりますから、まるでリビングが移動しているみたい」と、スポーツカーはもちろんのこと、今まで体験されたどんなクルマとも違う世界観に驚かれているようです。

 「思っていたより運転しやすいのは、視野が広いからかな。車高が高いから見通しがいいのはもちろんなのですが、意外と車幅がつかみやすいです」と、こちらも驚かれている模様。その一方で「アクセルペダルのフィーリングが感覚的にちょっと……。結構踏まないといけないところに違和感を覚えます」というわけで、ここでスポーツモードに切り替えてみることに。「これですよコレ!」と興奮ぎみの唯さん。アクセルを踏み込むと、タイムワープするかのような加速に大喜び! 「これすごく速いです。見た目や大きさからは全然想像できない走りですよ」というわけで、街中でもスポーツモードで走行する唯さん。実に楽しそうです。

 「ディスプレイといい、静かな走りといい、SF映画に出てきそうな近未来のクルマって感じです。ハイテク満載みたいなクルマは日本が得意とするところだと思っていたのですが、アウディはデザインも含め、その先を行っている感じを受けました」というのが唯さんのご評価。近未来のハイテク車、まさに言いえて妙です。

アウディならではの
質実剛健ならがも柔らかい走りは健在

 ある程度楽しまれたところで不肖に選手交代。まず気になるのはカメラミラーの位置。目線をけっこう下に落とさないといけないので、慣れが必要だと感じました。またアウディに限りませんが、カメラミラーのモニターは、メーターパネルの両脇に置くという方法もあったのかなと。その場合、エアコンダクトをどこに配置するのか、という問題は出てきますが……。

 BMWやメルセデス・メンツとは異なる、アウディらしい柔らかな乗り味は、EVでも健在です。ドイツ御三家の乗り味を一言で表現するなら、若々しさを感じさせるメルセデス、重厚さと安定感のBMW、そして柔軟さを感じさせるアウディ、といえるのですが、その中でアウディは、誰が乗っても「乗り心地がよい」と思うのでしょう。日本の道にマッチしていますので、日本車に乗っていた方がアウディに乗り換えても、すんなりと受け入れられると思います。

 速く走ることはできるのですが、それはこのクルマの本当の価値ではないなと。ゆったり静かに、街の景色を楽しむのが本流といえそう。女性に人気のアウディブランドに、これまた女性に人気のSUVっぽいスタイリング。そしてEVという静粛性。もし貴方が「究極のデートカー」を探されているのだとしたら、このアウディe-tronを強くオススメします。唯さんも「このクルマの助手席、最高ですね」とおっしゃっていましたし、事実、静かで乗りごこちの良いクルマは女性に喜ばれます。

 「いきなりここまでのレベルに仕上げるなんて、さすがアウディ」というのが正直なところ。悔しいのであえてない物ねだりをするなら、もっとクルマ好きの心に訴えかけてほしい、官能さが欲しい、というところでしょうか。アウディらしさを保ちながら新しいクルマづくりに邁進するアウディ。これからも注目の存在であることに変わりありません。

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 栃木県出身10月5日生まれ。2020年に小林唯叶としてモデルデビュー。2020年シーズンのSUPER GT「マッハ車検GAL」をはじめ、SUPER FORMULA、スーパー耐久シリーズのレースクイーンとして活躍。2021年4月の芸能事務所プラチナム・プロダクションへの移籍に伴い新唯に改名。現在ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技の勉強中。

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