快適なゲーミング環境に必要なものといえば、高速なCPUとビデオカードを搭載したゲーミングPC。性能が低いと低画質で画面表示もカクカクになってしまい、興ざめどころか、そもそもゲームにならないことすらある。
また、臨場感を高めるためにはサウンドにもこだわりたいし、操作性を重視するなら、ゲームパッドやキーボード、マウスといったゲーミングギアも外せない。さらに上を目指すなら、高リフレッシュレートのディスプレー、ゲーミングチェアなども視野に入ってくるだろう。
こうしたゲーミング環境を突き詰めていくうえで、意外と軽視しがちなのがセキュリティ対策だ。では、ゲーミングPCにセキュリティ対策は必要だろうか?
結論から言えば、たとえゲームにしか利用しないゲーミングPCであっても、セキュリティ対策は必要だ。
ゲーミングPCにおけるセキュリティリスク
ゲーミングPCにおけるユーザーのセキュリティ的な不安には、主に以下のようなものが考えられる。
●攻略サイトやSNSへのアクセスで不審なリンクを踏んでしまった際のマルウェア感染リスク
●ゲームの購入や課金などで入力したクレジットカード情報などの漏洩リスク
●似たようなパスワードや使い回しによるゲームアカウント情報の漏洩リスク
当然のことだが、ゲーミングPCは「ゲーム性能が高い」という意味であって、ゲーム専用となるわけではない。機能的には一般的なPCと何ら変わらないため、ウイルスやフィッシング詐欺といった脅威への対策が必要となる。
これに加え、ゲームを楽しむうえでのセキュリティリスクもある。そのひとつが、ゲームアカウントの乗っ取りだ。
これは勝手にゲームをプレイされてしまう、というかわいいものではない。具体的には、長時間かけて育成したキャラクターが消される、やっとの思いで入手したレアアイテムが盗まれるといった被害が考えられる。また、こういったゲーム内の資産は現実のお金で取引されることも多いため、アイテムはもちろんのこと、キャラクターを含めたアカウントごと売り飛ばされることもあるのだ。
特定のゲーム1つだけなら被害はまだ小さいが、Steamのようなゲームプラットフォームのアカウントごと乗っ取られてしまうと、さらに被害が大きくなるのは言うまでもないだろう。
もうひとつのリスクとして挙げられるのが、ユーザー同士のコミュニケーションツールからの被害だ。チームプレイが重要なゲームでは、ゲームだけでなくDiscordなどのチャットツールを使うことが多いが、こういったツールで詐欺メッセージが届くことがある。
怪しいリンクをクリックしない、というのはメールやSNSなどと同様だが、操作ミスによる誤クリックまで防げないのが現実だ。また、知り合いからのメッセージだからとクリックしたところ、実はその知り合いのアカウントがすでに乗っ取られていた……といったことも考えられる。
こういったゲームに関わる被害を最小限に、そして、可能な限り未然に防ぐため、ゲーミングPCにもセキュリティ対策ソフトをインストールしておきたいところなのだが、それでもゲーミングPCにセキュリティソフトの導入をためらう理由は、
●単純に動作が重くなりそうだから
●ゲーム中にポップアップなどが起動して邪魔されたくない
といったところだろう。
そこでオススメしたいのが、「ESET インターネット セキュリティ」と「ESET スマート セキュリティ プレミアム」だ。どうゲームに向いているのか、その理由を上げていこう。
1.動作が軽いためゲームへの影響がほとんどない
2.アップデートやスキャンを一時的に停止できる「ゲームモード」を装備
3.詐欺サイトなどへのアクセスを未然に防ぐ
4.クレジットカード情報などの入力を保護する「インターネットバンキング保護」を装備
5.パスワード管理ツールの「Password Manager」が使える(ESET スマート セキュリティ プレミアムのみ)
これらがどういった機能なのか、実際どう使えばいいのかを紹介していこう。
動作が軽いためゲームへの影響がほとんどない
ESETの動作は非常に軽いうえ、他のプロセスが動作しているときは優先度が下がることもあって、一般的なPCを使っている時でも、動作していることに気づかないほど。ゲーミングPCであれば更に性能が高いため、気にする必要はないだろう。
キヤノンITソリューションズが2021年12月に、約5000人のESET個人向け製品のユーザーを対象に行ったアンケート調査によると、ESETをインストールしているPCでのゲームプレイに関し、約93%の満足度が得られたという。
プレイ速度への影響調査では、約92%が「満足(影響はない)」と回答。また、プレイ操作への影響調査では、約91%が「満足(影響はない)」と回答したとのこと。
とはいえ、実際どのくらいの影響が出るのか気になるところだ。
そこで、より顕著に差が出るであろう、性能の低い古いPCで検証してみることにしよう。
使用したのは、Ryzen 5 PRO 2400GE(4コア/8スレッド)と16GBのメモリーを搭載した小型PCだ。このPCでESETの動作をすべて一時的に停止した場合と、ESETの常駐保護機能を動作させ、さらに「コンピュータの検査」で全ファイルスキャンを実行した場合の2パターンで、ベンチマークのスコア変化を比べてみた。
なお、ベンチマークソフトには「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を使用。画質はプリセットの「標準品質(デスクトップPC)」とし、解像度は「1920×1080」(フルスクリーン)を選んでいる。
ファイルスキャンを行っていることもあり、スコアにはわずかだが差が出た。とはいえ、その差は3%ちょっととごくわずかなものだ。ゲーム中にファイルスキャンが始まったとしても、この違いに気づく人はほとんどいないだろう。
ちなみに、ESETの常駐保護を動作させ、ファイルスキャンを行わない場合のスコアは3746だった。一応スコアが落ちてはいるとはいえ、さすがにこれは誤差の範囲だ。常駐保護だけであれば、ゲームへの影響はないといっていい。
低性能なPCでもこれだけの差しか出ないのだから、高性能なゲーミングPCでは、まず問題になることはない。
「アップデートやスキャンを一時的に停止できる「ゲームモード」を装備」
常駐保護や全ファイルスキャンといった動作中でも、ゲームへの影響がほとんどないことは分かったが、これ以上にPCのリソースを使用するのが、プログラムや定義ファイルのアップデートだ。アップデート内容によって負荷が大きく変わると予想されるだけに、できればゲーム中は止めておきたい。
ESETでは、こういったアップデートやスケジュールによるファイルスキャンを一時的に停止する「ゲームモード」を装備。このモードを有効にしている間はアップデートが行われないため、ゲームへの影響を最小限に抑えられるというメリットがある。
利用方法も簡単で、メイン画面の「設定」にある「コンピュータ保護」から、「ゲームモード」機能を有効化するだけだ。
なお設定によって、フルスクリーン表示の時には自動的にゲームモードへと移行することも可能。頻繁に使う場合は、こちらの機能を活用するといいだろう。
もちろん一時停止されるのはアップデートだけでなく、ポップアップ通知も含まれる。意図せぬフルスクリーン表示の解除でゲームが中断される、といった心配もない。
詐欺サイトなどへのアクセスを未然に防ぐ
メールやSNSなどと同じく、ゲーム用に使っているコミュニケーションツールでも、詐欺サイトへの誘導が行われることがある。「ウイルスに感染してるか心配?このリンク先から無料で駆除できるよ」「ゲーム内アイテムに当選しました」「高画質化パッチはここからダウンロード」「このmod便利だから使ってみな」などと、親切を装って言葉巧みにリンクをクリックさせようとしてくるものを見たことがある人もいるだろう。
メールでは長文となるため、微妙な日本語の言い回しで違和感があったりもするが、SNSやコミュニケーションツールは短文となるため、気の迷いでクリックしてしまうことも少なくない。
よくある手口は、リンク先でアカウントのIDやパスワードを盗もうとするものだ。さらに本人確認のためといって、クレジットカード情報の入力を促すものもある。騙されてると気づいていなければ、画面の指示通りに入力してしまうだろう。
こんな時でも、ESETがインストールされていれば、詐欺サイトへのアクセスをしっかりブロックしてくれるため、被害を未然に防げるのだ。
もちろん、ESETのブロックをすり抜けてくることも考えられるだけに過信は禁物だが、操作ミスによる失敗を高確率で防いでくれるのは間違いない。被害に遭わないためにも、セキュリティ対策ソフトは重要だ。
クレジットカード情報などの入力を保護する「インターネットバンキング保護」を装備
ESETの「インターネットバンキング保護」機能は、アドオンを無効にし、キーボードから入力した内容を保護してくれるもの。ブラウザーのセキュリティを高めるための機能となる。
名称こそ「インターネットバンキング保護」となっているが、この機能はネット銀行以外でも利用可能。ゲームプラットフォームへのログインなどをブラウザー上から行う場合に活用すれば、より安心して使えるわけだ。
もちろん、本来の用途であるインターネットバンキング、クレジットカード会社のサービス利用、ネットショッピングなどにも活用したい。
パスワード管理ツール「Password Manager」が使える
ブラウザーの拡張機能として動作し、IDやパスワード、クレジットカード情報などを安全に保存・管理できるのが「Password Manager」。この機能は「ESET スマート セキュリティ プレミアム」でしか使えないが、強力なパスワードの自動生成機能や、PCだけでなくスマートフォンやタブレットとも入力情報を共有できる汎用性などがあり、パスワード管理ツールとして便利に使えるのがメリットだ。
ゲームのアカウント情報などをこの「Password Manager」で管理しておけば、パスワードの使い回しなどが防げ、万一の情報漏洩時にも被害を最小限に食い止められる。
基本的にはブラウザー上で動作するため、ゲームプラットフォームの専用アプリやゲームタイトル上での自動入力には対応しないことも多いが、管理そのものは可能。安全にIDやパスワードといった情報を保管できる場所として活用するといいだろう。
このようにゲーミングPCにも最適な機能を有したESETだが、実際の使い心地はどうなのか。アスキー編集部員のなかでもかなりのガチゲーマーであるスピーディー末岡に、普段利用している自身のゲーミングPCにESETをインストールしてもらい、その使用感をレポートしてもらった。
アスキー編集部のガチゲーマー・スピーディー末岡が
BTOゲーミングPCで「ESET インターネット セキュリティ」を試してみた!
筆者はゲーミングPC購入を機に、ゲーム環境はほとんどPCになった。PS4やXboxも持っているが、たとえばPS4でしか遊べないゲーム以外はすべてSteamで購入して遊んでいる。XboxもGame PassがPCに対応したし、そもそも仕事が終わったらすぐにゲームに移行できるPCは、やはり快適だ。
筆者・スピーディー末岡のゲーム環境 | |
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CPU | AMD Ryzen 7 PRO 4750G 3.60 GHz |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD500GB、HDD合計10TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1660 Super |
ディスプレー | AOPEN 24CL1Y、27ML2 |
OS | Windows 10 |
ただPCでプレイする上での心配事がセキュリティ。ゲーム専用のPCとはいえ、Steam以外にもXboxやEA、UBIなど様々なゲーミングプラットフォームのアカウントが必要になる。どれもクレジットカード登録をしているので、芋づる式に流出してしまうかもしれないリスクを考えるとやはり怖い。なので、当然セキュリティソフトも入れてはあるのだが、コンマ何秒を争うゲーム中にバックグラウンドで動いてラグになるのも問題だ。セキュリティとゲーミングはアンビバレントな関係だと思っていた。
しかし、ESETは「ゲームモード」を搭載したセキュリティソフトだと聞いて、さっそくインストールしてゲームをプレイしてみることに。このゲームモード、ゲーム中のアップデートやスキャンを停止してくれるので、CPUへの負荷が限りなく少ないという。
たしかにいつもと全然変わらないというのが素直な感想だ。実際、タスクマネージャーで調べてみるとCPUは0%だし、メモリーも全然食っていなかった。
セキュリティソフトを動かしっぱなしでもゲームに影響がないのはゲーマーとしては安心このうえない。無料期間が終わったら課金して使ってみようと思う。課金は慣れているので(ゲーマーだから)。
ゲーム環境でもセキュリティ対策は重要
ゲーミングPCのセキュリティはESETで高めよう!
ゲーム環境というとどうしても性能やギアにばかり目がいってしまうが、実際にゲームをプレイする環境と考えれば、基本的なセキュリティ対策は必須。ゲームしかしないから大丈夫……などと甘く考えていると、そこから付け込まれてしまう危険がある。
セキュリティ対策ソフトはゲームのジャマになる、というのは既に過去の話だ。ESETなら負荷も軽く、プレイを妨害する通知機能などもオフにできるため、意識することなく利用できる。
アカウントの乗っ取りなどの被害に遭うことなく、安心してゲームをプレイするためにも、ESETでのセキュリティ強化をオススメしたい。
(提供:キヤノンマーケティングジャパン)
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