あっという間に年末ですな。夏はデルタ株で感染者が増えるわオリンピックがあるわうちに新しい猫がやってくるわでなかなかバタバタしたのだけど、わたしは何をしていたかというと、黒猫に振り回されていたわけで、そんな1年をうちの猫で振り返ってみるのである。
冒頭写真はわたしの仕事椅子の上でくつろいでる黒猫のミル。カメラを向けたらいきなりあくびをした……だけなんだけど、こんな猛獣顔に。そんな黒猫に一番振り回されたのはうちのかふか。2020年の9月に爺さん猫の大五郎が他界してからはやたら甘える猫になり、膝枕してもらったり、手のひらで寝たりしていたのである。
だがしかし、9月に黒子猫のミルがやってくるまで、なのであった。かふかはちょっとした物音でも驚くくらいの気が小さい猫で、黒猫ミルがやってきたときもちょっとずつ慣れてもらおうと苦心はしたのである。初対面は、ケージに入っているミルの様子を見に来たとき。にゃあと鳴かれた瞬間にびっくりして帰っていってしまったからね。
しばらくしてミルをケージから解放してみると、迫るミルとビビるかふかという構図が。
でもまあ、ずっと隔離しておくわけにもいかないので、そっと様子をみる。
ここで本格的にケンカをはじめるようだとちょっと困るのだが、必ずかふかの方がイヤがって逃げていき、遊びたいミルが追いかけていって終わるのである。そしてかふかはキャットタワーのボックスに逃げ込むのであった。
そしてミルは家の主のようになり、傍若無人な黒猫になっていったのだった。いやはや大変である。で、そんなミルを撮るのはすげー大変。基本的に猫瞳AFを持ってるα7Cを引っ張り出すのだけど、黒猫は瞳AFが効きづらい。やっぱ難しいんだろうなあ。
しかも若いのでまったくもってじっとしてない。カメラ向けると寄ってくるし、「チャンス」と思ってカメラを取りにいってる間にもう違うことしてる。だから、たいてい手を伸ばせば届くところにあるiPhoneで撮る写真が多くなる。最近のiPhoneは、画質はさすがに本職のデジタル一眼に比べると不自然さがあって手放しでは喜べないけど、チャンスを逃さなくて常にある程度のクオリティーを確保してくれるって意味ではものすごく優秀だ。
最後は寝顔。寝てるときは大人しいからね(当たり前だけど)。寝てるんだからちょっと普段は使わないレンズを使おうと思い、TTArtisanの35mm F1.4(中国製のマニュアルフォーカスレンズで9千円以下で買えるというので話題になった)をつけ、クラシックネガモードで撮ったのが下の写真のミル。
にしても、猫はほんとに1匹1匹性格が違うので面白い。今まで何匹か飼ってきたけど(全部、野良あがりか保護された猫)、どれも性格が違っていて、誰にでもすぐなついておなかを見せて転がる猫も、最後まで人間嫌いな猫もいた。しかも飼ってみないとわからないのである。ただ、どの猫もトイレだけはすぐに覚えてくれた。これだけは助かってる。
この老猫かふかと若黒猫ミルが仲良くなることはあるのか。とりあえずそれぞれが平和に過ごせることを祈る2021年の年末なのだった。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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