シャープは6日、5G対応スマートフォンの新シリーズとして「AQUOS wish」を発表。auとソフトバンク(法人向け)から1月中旬以降に発売される。
ただの安くて性能抑えめのスマホからの脱却
シンプル、ミニマルを志向する人に適したベーシックなスマホ
AQUOS wishは、価格帯的にはミドルクラスの「AQUOS sense」シリーズよりもさらに安価なエントリークラスに位置づけられるが、単に「安くて性能控えめ」という機能を基準とした価値観ではなく、ミニマル、エシカルといったキーワードとともに「シンプルで飾らないスマホ」を目指しているという。
たとえば本体デザインは、華美ではなく優しいマットな手触りの筐体に、世代や性別を問わないオリーブグリーン/アイボリー/チャコールという自然をモチーフにしたカラバリが特徴的。外装にはウォーターサーバーなどで実際に利用された再生プラスチックを35%混合した素材を利用する。プラスチックに再生品を混合した場合、強度面では基本的に同等となる一方、筐体の表面に粒子感などが若干生じるというが、これは塗装の段階での工夫でカバーしているとのこと。また、パッケージについても紙の使用量を削減するため、薄型かつ効率よく組み立てられたものを採用するなど、環境にも配慮されている。
基本スペックは、5.7型液晶(19:9、720×1520)、4GBメモリー、64GBストレージ、13メガカメラ(イン8メガ)、3730mAhバッテリー、防水防塵(IPX5,7/IP6X)、おサイフケータイ、側面指紋センサー、Android 11など。MIL規格18項目準拠のテストをクリアするタフ性能も持つ。エントリークラスでシンプルなスマホを目指しているというだけに性能的には控えめだが、長く安心して使うための要素はしっかりと押さえられている印象だ。
また、画面解像度が720×1520と控えめに見えるが、その分だけバッテリーの持ち(CPUへの負荷に加え、同じ画面の明るさを実現するのにバックライトの明るさを減らせる)や操作時のレスポンスが良くなる点といったメリットがあるという。OSのバージョンアップについては2年間、最大2回をサポート。セキュリティアップデートは現在のAQUOSスマホでは3年間提供しているが、「環境負荷を減らすためにはライバル(iPhone)のようなより長い期間のサポートが必要なのでは?」というメディアからの質問に対しては、「業界の動向を見ながら検討したい」と解答した。
「AQUOS wish」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.7型液晶(19:9) |
画面解像度 | 720×1520 |
サイズ | 約71×147×8.9mm |
重量 | 約162g |
CPU | Snapdragon 480 5G(オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC |
OS | Android 11 |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 約1300万画素、イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 3730mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,7/IP6X) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | オリーブグリーン、アイボリー、チャコール |
発売時期 | 1月中旬以降 |
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