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富士通「LIFEBOOK MH」実機レビュー = インテルとAMDが選べるモバイルPCを比べてみた!! - 週刊アスキー

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ASCII Power Review

第154回

14インチで1.3kgのド真ん中ノートです

富士通「LIFEBOOK MH」実機レビュー = インテルとAMDが選べるモバイルPCを比べてみた!!

 「FMV LIFEBOOK MH」シリーズのキーボードは、キーピッチが約19mm、キーストロークが約1.7mm。タッチパッドは実測約94×58mmが確保され、クリック感を重視して分離タイプのクリックボタンが採用されている。ファンクションキーがややコンパクトだが、カーソルキー部分は拡張されており操作しやすい。分離タイプのクリックボタンは好みが分かれるが、快適に文字入力できるキーボードだ。

 92万画素ウェブカメラは、室内灯下では暗めだ。「Windows 11」の「カメラ」アプリで「HDR pro」を有効にするとノイズは低減されるが、全体的にノッペリとした映像になってしまう。ビデオ会議をする際には、アプリ側で画質調整したほうがよさそうだ。

 今回インテル版とAMD版の2機種をテストしたが、インテル版にはLG Display製「LP140WFH」、AMD版にはBOE製「NV140FHM」という14型フルHD液晶パネルが採用されていた。両機種で色域を実測したところ、LG Display製「LP140WFH」のsRGBカバー率は59.4%、BOE製「NV140FHM」のsRGBカバー率は64.0%という結果となった。一般的な用途で実用上の問題はないが、昨今のモバイルノートPCに搭載されるディスプレーとしては、色域がやや狭いようである。

キーピッチは約19mm

キーストロークは約1.7mm

タッチパッドの面積は実測約94×58mm。クリックボタンは分離タイプだ

ディスプレー上部には92万画素ウェブカメラ、カメラインジケーター、ステレオマイクが内蔵

「Windows 11」の「カメラ」アプリで撮影

「Windows 11」の「カメラ」アプリで撮影(HDR proオン)

14型フルHD液晶(1920×1080ドット、光沢)は「スーパーファイン液晶」と謳われている

インテル版の14型フルHD液晶はLG Display製「LP140WFH」を搭載。実測したsRGBカバー率は59.4%、sRGB比は59.9%

AMD版の14型フルHD液晶はBOE製「NV140FHM」を搭載。実測したsRGBカバー率は64.0%、sRGB比は64.3%

CPU性能はAMD版がGPU性能はインテル版が高スコアを記録

 パフォーマンスもチェックしておこう。おさらいしておくと、インテル版はCore i7-1165G7(4C8T、2.80~4.70GHz) / 8GB(DDR4-3200) / 512GB(PCIe SSD)、AMD版はRyzen 5 5500U(6C12T、2.10~4.00GHz) / 8GB(DDR4-3200) / 256GB(PCIe SSD)というスペックだ。

 まずCPU性能だが、インテル版は「CINEBENCH R23」が3965pts、「同R20」が1574pts、「同R15」が687cb、AMD版は「同R23」が6525pts、「同R20」が2548pts、「同R15」が1148cbという結果となった。つまり、AMD版がインテル版に対して約1.65倍、約1.62倍、約1.67倍のパフォーマンスを発揮したことになる。価格は安いが、コア数、スレッド数が上回るAMD版のほうがCPU性能で勝ったわけだ。

インテル版で計測した「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は3965pts、「同R20」のCPUは1574pts、「同R15」のCPUは687cb

AMD版で計測した「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は6525pts、「同R20」のCPUは2548pts、「同R15」のCPUは1148cb

 一方、3Dグラフィックス性能については、インテル版は「3DMark」のTime Spyで1324、Fire Strikeで3295、Wild Lifeで8107、Night Raidで11973、AMD版はTime Spyで1036、Fire Strikeで2980、Wild Lifeで5551、Night Raidで11863という結果になった。

 今度は逆に、インテル版がAMD版に対して約1.28倍、約1.11倍、約1.46倍、約1.01倍のパフォーマンスを記録したことになる。Core i7-1165G7が搭載するiGPU「Intel Iris Xe Graphics」のほうが、Ryzen 5 5500Uが搭載するiGPU「AMD Radeon Graphics」より3Dグラフィックス性能は上回っているわけだ。

インテル版で計測した「3DMark」のTime Spyは1324、Fire Strikeは3295、Wild Lifeは8107、Night Raidは11973

AMD版で計測した「3DMark」のTime Spyは1036、Fire Strikeは2980、Wild Lifeは5551、Night Raidは11863

 ストレージは、インテル版がサムスン製「MZVLQ512HBLU-00B00」(512GB)、AMD版がサムスン製「MZVLQ256HBJD-00B00」(256GB)を搭載していた。

 ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」を実行したところ、インテル版はシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で3111MB/s、ライト(SEQ1M Q8T1)で1709MB/s、AMD版はリード(SEQ1M Q8T1)で3118MB/s、ライト(SEQ1M Q8T1)で1221MB/sという値を記録した。

 どちらも搭載するSSDのほぼスペック通りのスコアだ。読み込み速度はほぼ同等で、書き込み速度はインテル版のほうが優れているということになる。

インテル版で計測した「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3111MB/s、ライト(SEQ1M Q8T1)は1709MB/s

AMD版ではリード(SEQ1M Q8T1)は3118MB/s、ライト(SEQ1M Q8T1)は1221MB/s

 最後にバッテリー駆動時間だが、ディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、インテル版は9時間17分、AMD版は11時間4分動作した。カタログスペックの逆となったが、バッテリー駆動時間を最重要視するならAMD版がお勧めだ。

AMD版を購入して、自己責任でSSDを換装するのがお得?

 今回、「FMV LIFEBOOK MH」シリーズのインテル版とAMD版の両方を試用したが、どちらを選ぶかはなかなか悩ましい。

 価格的にはAMD版のほうが安いうえに、CPU性能に優れ、わずかではあるが色域の広いディスプレーを搭載しているが、ストレージがインテル版の半分の256GBだ。グラフィックの描画性能ではインテル版のほうが速い。

 価格、CPU性能、GPU性能、ストレージ速度、ストレージ容量、バッテリー駆動時間のなにを重視するかで最適なマシンが変わってくるのである。筆者が購入するなら、AMD版を選択し、インテル版との差額で1TBのSSDを手に入れて、「自己責任」で換装にチャレンジしたいところである。

 
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