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OneMesh対応で家中安定のWi-Fi環境

最大4804Mbps対応で1万2000円台!コスパ優秀なTP-Link「Archer AX72」を2階建ての自宅で検証

2021年12月10日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集● ASCII
提供: ティーピーリンクジャパン

実際にArcher AX72の実力を検証してみた

 実際に筆者宅へArcher AX72を設置し、各部屋でどの程度の速度が出るのか計測してみた。筆者宅は2階建ての軽量鉄骨構造で、壁の中にも金属が使われているため木造住宅よりは電波が飛びづらい環境となっている。

 Archer AX72とRE600Xの設置場所、計測場所は以下の図版のとおり。回線はフレッツ光ネクストで、IPv6 IPoEで接続している。

2階の納戸にルーターを設置。リビングとルーターから離れた奥の部屋で計測

1階はルーターの真下に近い和室と、ルーターからもっとも遠い奥の部屋で計測した。中継器は、1階の中心に近い位置に設置している

 セッティングはスマホアプリ「TP-Link Tether」を利用すると非常に簡単。ルーターにケーブルを接続して電源を入れ、スマホでWi-Fi接続した上で、アプリからデバイスの探索をするとすぐに見つかる。そこから初期設定を行うだけで利用可能となる。

TP-Link Tetherアプリでルーターを見つけて選択し、初期設定を行う。接続タイプがわからなければ自動検出で。ここではDS-Liteを選択

SSIDの設定は、5GHz帯と2.4GHz帯を効率よく自動で切り替える「スマートコネクト」が利用可能。この機能を使うと1つのSSIDで済む。今回は接続状態を固定したいので、スマートコネクトは利用していない

何台のデバイスが接続しているかもすぐに確認可能。ゲスト用のSSIDも利用でき、オン/オフをアプリから設定できる

簡単な設定なら、アプリから行える。なお、TP-Linkの独自セキュリティーサービス「HomeShield」は、IPoE接続では利用できない

 中継器のRE600Xを接続する場合も簡単で、ルーターと同様に電源を入れたあと、アプリから探索するだけで見つかる。あとは利用するWi-Fiを指定するだけで設定完了だ。初心者でもほぼ迷うことなく、メッシュWi-Fi化が可能なはずだ。設置場所もLEDの状態を見て判断できる。

 なお、TP-Link Tetherアプリは基本的な設定はできるものの、細かな設定はブラウザー経由となる。ただ、スマホでもブラウザーを起動して接続でき、UIもアプリと同様に優れているので、設定しやすいはずだ。

ブラウザーでの設定画面。より詳細な設定が可能だ。初期設定ではOFDMAと省電力機能のTWTは有効になっていないので、必要に応じて有効にしよう

セキュリティーも初期設定ではWPA/WPA2なので、WPA2/WPA3にするのがオススメ。ただし利用機器がWPA2に対応していないと接続できなくなるので注意

 それでは検証結果を見てみよう。まず各部屋でiPhone 13 Proを使い、「Speedtest」アプリで計測した結果が以下のとおりだ。ルーターから離れている1階は、中継器を設置した場合としていない場合の2通り計測している。なお、時間帯や混み具合、接続するサーバーによって速度結果は変わることをあらかじめ承知してほしい。掲載している数値は、何度か計測して比較的良好な結果のものをピックアップしている。

①リビングの結果

②奥の部屋の結果

③1階奥の部屋の結果

④和室の結果

 ルーターに近いほど、下りより上りのほうが速いが、このあたりはどのルーターで計測しても同じ。最速はルーターに最も近い①リビングの下り約342Mbps、上り約624Mbpsとなったが、②奥の部屋でも下り約301Mbps、上り約509Mbpsとそれほど落ちていない。筆者宅で壁2つ挟んだ部屋でもこれだけ高い速度が出るのは、かなり優れていると言える。

 また、1階でも高い速度を保っていて、③1階奥の部屋でも下りが約202Mbpsとかなり速い。筆者宅の規模なら、メッシュ化しなくても十分なくらいだ。

③1階奥の部屋で中継器ありの結果

④和室で中継器ありの結果

 さらに中継器を設置すると、③1階奥の部屋では下りで約75Mbps、上りは約125Mbpsのアップを果たした。家族で暮らしている家などで、ルーターから離れた部屋を使っているために速度が出ない、といったこともあるだろう。そんな時でも、7000円強という価格で中継器を導入すれば、常時快適な環境を用意できるというのはありがたい。

 一方で④和室では、下りは約7Mbps、上りは約90Mbpsのダウン。つまり③1階奥の部屋では有効だが、④和室では中継器の効果が出ないという結果になった。スマホからルーターへの距離と中継器への距離、そして障壁の多さの差から、ルーターの真下に近い④和室では、ルーターに直接接続するほうが高速になったと考えられる。

 このあたりは非常に難しいところ。スマホで部屋を移動していくと、自動的に最適な接続先へ切り替えてくれるのだが、この切り替えのタイミングがちょっと早すぎたというところだろう。ただ、回線速度は安定性のほうが体感的な快適度につながりやすい。突然速度がガクッと落ちたり、途切れたりすると、動画などを見ている際に止まってしまうなど、ストレスは感じやすくなる。

 その点では、大きく速度が落ち込んでから切り替わるよりは、早めに切り替えてくれたほうが快適に感じるはず。今回、1階の速度はどの部屋でも安定した結果となっているので、十分的確な動作だと言えよう。

 もう1つ、「iPerf3」を使ってスループットも計測した。有線LANに接続した自作マシンとiPhone 13 Proとの間で計測。自作マシン側をサーバーとして、上り/下りを計測している。

iPerf3アプリの測定結果画面。有線LANに接続した自作マシン(Core i7-8700K/16GBメモリー)をサーバーにし、iPhone 13 ProをクライアントとしてiPerf3を利用。スループットを計測した。結果は30秒実行した平均値

各部屋でのスループットの結果

 結果としては、上り/下りともSpeedtestの結果よりは概ねアップしていて、十分な速度結果が得られた。これだけ出れば、1階奥の間にテレビを設置して4K動画配信を視聴しても問題ないはず。家族が同時にネット接続しても、快適に利用できるだろう。

コスパ優秀で家中快適!
Archer AX72+RE600Xなら広い家でもOK

 検証結果を見てのとおり、Archer AX72は十分広範囲で高い速度を維持できるので、家族みんなが家中で快適なネット生活を行えることがわかった。これだけパワフルでありながら、実売価格が1万2000円台で購入できるのは、かなりお得と言えよう。

 中継器は、ルーターからかなり離れた位置に部屋があったり、2階、3階建ての住宅の場合は設置するといいだろう。ルーターと合わせて購入しても2万円程度。コロナ禍によって新たな生活となった今、ネット環境を見直すいい機会であり、本製品を選ぶのは得策と言えよう。

■冬のプレゼントキャンペーンも開催中

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 応募受付期間は2021年11月25日~2022年1月31日23:59まで。また、2021年12月16日23:59まではTwitterとInstagramによるSNS連動キャンペーンも実施中だ。応募方法などの詳細は、こちらのページをチェックしてほしい

(提供:ティーピーリンクジャパン)

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