週刊アスキー

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※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら。

【連載】次世代ウェルネスソリューション構築に向けた2つのモデルプロジェクト支援を行いました

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

 皆さんこんにちは。デジタルサービス推進課各局支援担当です。

 本日は、2021年4月にICT職として入都した新人職員が、これまで働いてみて、経験したことや感じたことを書かせていただきます。これから入都を考えている方のご参考になれば幸いです。

職場について

 デジタルサービス推進課が執務をしているフロアは、「『デジタルサービス局』になりました。」でも紹介されているように、個々人が固定の席を持たず、自由に働く席を選択できる、フリーアドレス制になっています。固定の席をイメージしていたので、初めて登庁した際には驚きました。

 座席表がないため、はじめは勤務中に『それは○○さんに聞いてみるといいよ』と言われても、その方がどこに座っているか分からず、戸惑うこともありました。最近、やっと顔と名前が少しずつ一致してきたところです。

 上の写真が実際のフロアの写真になります。座って作業を行なうスペースだけではなく、机の高さを自由に変更できるスペースや、気軽に打ち合わせを行なえるスペース、半個室で集中して作業が行なえるスペースなど、多様な場所が用意されています。自由に座席を選べるため、職級や担当の異なる方が近くに座っていることも多く、さまざまな経験のお話を聞けることや、先輩職員にも質問をしやすく、現在では、過ごしやすく感じております。

 また、未来型オフィスのプロトタイプということで、フロア環境の改善案を職員間で議論し、その結果をもとに新しいフロアのルールが決められることもあります。公用のスマホを用いた業務運営を進めており、デジタルの活用に積極的な職場のため、刺激的な日々を過ごしています。

研修について

 これまでに全新任職員向けの全体研修と、ICT職の新任職員向け専門研修の2つを受講しました。

 全体研修では、都庁職員として、職務に当たるうえでの心構えを多く学びます。公務員ならではの規程等、覚えることは多いですが、社会人になったのだと身が引き締まりました。

 専門研修では、情報技術に関する基礎知識を多く学びます。ただ知識を詰め込むのではなく、グループで考える課題や実際に手を動かす課題も多くありました。また、あえて抽象的な内容の課題が出され、その場合の仕事の受け方を考えるなど、実際の業務に直接役立つ内容も学びます。

 研修中は、先輩職員が新任職員の様子を見てくださり、研修の合間や研修後に「今日学んだ知識を業務の中でどのように活かせるのか」、「庁内ではその技術がどこでどのように活用されているのか」、「都で取り組んでいる事業とどのように繋がるのか」について詳しくお話して下さいます。勉強になる話ばかりで、とても有意義で楽しい研修です。

 研修の様子の一部が、『都庁で働くデジタル人材:ICT職向けの新任研修を作る編』に掲載されておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

1年目の仕事について

 現在は、各局支援担当として、庁内各局のデジタル化をサポートする仕事をしております。

 都庁のデジタル活用は、まだ発展途上であるため、庁内業務のデジタル化を進める動きは、デジタルサービス局内外で多く存在します。しかし、急激にデジタル化を推し進めると、多くの方の混乱に繋がってしまいます。各局支援担当は、その間に入り、庁内のデジタル化が円滑に進むようにサポートする役割であると感じております。

 各局支援担当の業務の中でも、私は特に『RPA』の導入支援を担当しています。

 RPAとは、人間がパソコンで行なう作業をプログラムにより自動処理させる技術です。RPAを活用することで、様々な作業が自動化され、業務の省力化・効率化を図ることができ、効率化した時間を頭脳労働に充てることができますので、担当としては、各局で幅広く利用していただきたいと思っております。

 しかし、庁内各局でRPAを利用してもらうためには、ソフトウェアの仕組みを理解するだけでなく、実際の各局で行なわれている業務にどのように活かせるのか、分かりやすく説明する必要があります。そのために、各局の現場にはどのような作業があるのか、もっと知る必要があると感じております。今年度の目標は、庁内各局の10局以上(現状7局)でRPAを活用してもらうことです。

 庁内各局では、さまざまなシステムが利用されており、都庁にはICT職の活躍の場が多く存在します。各局支援で他局を訪れた際には、同期のICT職の方と会うこともあり、皆配属された各々の局で都庁のシステム担当の役割を担っています。

 行政手続のデジタル化により、都政のQOS(Quality of Service)が向上することは、都民のQOL(Quality of Life)を飛躍的に向上することに繋がります。都庁のICT職の仕事は、都民の方の暮らしの向上に貢献できる、やりがいの大きい仕事です。

 都のデジタル化に関する取り組みについては、下記の『#シン・トセイ 都政の構造改革ポータルサイト』をご覧ください。

今後について  

 デジタルサービス局では、ICT職の職員だけではなく、事務職や電気職の職員など、職種を問わず、情報技術に関連する業務に取り組まれている方が多くいますし、ICTの高度な専門性を有した民間経験の豊富なDX課長※もいます。

 そうした中で、「ICT職として何ができるのだろうか」と考えることがあります。今後私は、DX課長の近くでICTの知識を学び、自らの専門性を高めることで、都のデジタル化の推進に寄与していきたいと思っています。いずれは、「ICTの知識もあり、都庁の行政の仕事もわかる」そんなマルチな職員になることが目標です。

※DX課長:都庁のデジタル化を担当する課長
詳しくは下記をご参照ください

参考:新しい東京を創るデジタル人材大募集
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/saiyou/index.html

参考:YOUは何しに都庁へ? 〜デジタルシフト推進担当課長1周年記念座談会〜後編
https://note.com/smart_tokyo/n/nd68348ea26c3

参考:#都庁ICT職インターンシップ 申込受付中!(7/1~8/10)
https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/event/2021-ICT_internship.html

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo

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