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スペックよりも体験を重視! それがPixelのいいところ

2021年10月21日 13時30分更新

 僕の中で、Pixelは“絶対に失敗しないスマホ”というイメージ。いろいろなメーカーがいろいろなスマホを出していますが、誰もが満足できるスマホって少ないんですよね。Pixelはデザインも機能も強烈に目を引くものはないのですが、使ってみると軽快に操作でき、カメラも驚くほどキレイに撮影できて、実に“いい感じ”。しかも、お手軽に買えるPixel Aシリーズも用意されています。

 なので、新たに発表されるGoogle Pixel 6/6 Proにも大いに期待していました。今回は、初めて自社開発のチップを搭載することもあり、早くから発売を予告するなど、グーグルの意気込みも感じていた次第。そんな筆者がPixel 6で注目したのは下記の3つのポイントです。

1、「カメラバー」を用いた新しいデザイン

 Pixel 6の背面パネルには黒い帯状にカメラが搭載されています。「カメラバー」と呼ぶそうです。かなり出っ張っているのですが、デザイン的にアクセントになっているので、さほど気にならず。純正のケースに収めると、出っ張りが目立たくなる仕組み。

ありそうでなかった斬新なデザイン。従来のPixelは無難なデザインだったが、かっこよく実用的なデザインに進化した印象

 昨今の主流の、左上に四角いスペースを設けてカメラを搭載するよりも見栄えがいいし、面積が広いので、ゆとりを持ってレンズやセンサーを搭載できます。ありそうでなかった画期的なデザインだと感じました。

2、思わず試したくなった「消しゴムマジック」

 Pixelってスペックではなく、“何ができるか?”“何ができると便利で楽しいのか?”に注力して開発されているように思います。カメラの機能で、今回、「おっ!」と思ったのが「Magic Eraser」。日本語では「消しゴムマジック」と訳され、撮影した写真に意図せぬ人や物が写り込んだ場合に、さっと消せる編集機能です。

写真に写り込んでしまった通行人や余計な物をレタッチソフトなどを使わずに消すことができる「消しゴムマジック」

 これ、おそらく多くの人が待ち望んでいた機能ですよね。消すべきものを自動で検出してくれることに加えて、手動で指定できるのも便利。SNSに写真をアップする際にも活躍してくれそうです。

3、なんだかすごそうな「リアルタイム翻訳」機能

 Googleデバイスのアドバンテージとなりつつあるのが翻訳・通訳機能。ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」が発売された際にも、リアルタイム翻訳機能が注目されましたが、Pixel 6のデモンストレーションを見ると、さらにスピーディーに正確に翻訳してくれるようになったようです。

オンライン配信されたGoogle Pixel 6の発表会には、リアルタイム翻訳機能のデモンストレーションに、片付けコンサルタントの近藤麻理恵(こんまり)さんが登場。ナチュラルな話し言葉の日本語が瞬時に英語に翻訳される様子が披露された

 ようやくコロナの収束が見えてきて、海外旅行や出張に出かけたり、海外から来日した人に接する機会も増えてきそうです。筆者も海外取材で早くPixel 6を“通訳”として使ってみたいとワクワクしています。

 冒頭にPixelが“絶対に失敗しないスマホ”と書きましたが、“絶対に失敗しない”あるいは“できない”スマホブランドはもう一つあります。iPhoneです。いろいろなメーカーのスマホに目移りする筆者でも、iPhoneは毎年1台は新モデルを購入しています。そして、それなりに満足しています。

 やっぱり垂直統合モデルは、使い勝手の面で有利ですよね。だからこそ、スペックではなく“何ができるか”という体験をアピールできるのだと思います。Pixel 6の発表会では、自社製チップ「Tensor」の詳細なスペックについては語られませんでしたが、「Tensor」によって、いろいろなことができるようになることは伝わりました。Pixelが、ますますiPhoneのライバルになっていくような気がします。

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