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SIGMA「Iシリーズ」単焦点レンズ6本試用レビュー = 気になる高性能&コンパクトレンズを一気に使ってみた[後編] - 週刊アスキー

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ASCII Power Review

第147回

24mm F2 DG DNに24mm F3.5、35mm F2、45mm F2.8、65mm F2、90mm F2.8の6兄弟です

SIGMA「Iシリーズ」単焦点レンズ6本試用レビュー = 気になる高性能&コンパクトレンズを一気に使ってみた[後編]

 常に開放だと、状況や被写体によってはピントがシビアになり、MFに切り替えて撮影することもあるが、その時に気が付いたのがAF/MFスイッチの方向が、「コンパクトタイプ」は前後、「開放F2タイプ」は上下と異なっていること。

 当然ピントリングと同じ方向で可動する「開放F2タイプ」のほうがスムーズに切替られる。このあたりも意図して住み分けているのかもしれない。

AF/MF切替スイッチは「開放F2タイプ」が上下なのに対し、「コンパクトタイプ」ではスペースの都合か前後と異なっている。

 「24mm F2 DG DN」のような広角レンズで開放ボケを活かすには、背景や奥行の工夫が要で結構難しい(開放F2に限定して撮影したことを少し後悔)。

 最初このレンズが発売されたとき、焦点距離が同じなら「24mm F3.5 DG DN」より「24mm F2 DG DN」のほうがよさそう(価格差も1万1000円しかない)と考えたが、実際に撮影をしてみると味のある描写のF3.5に、ボケを味わうF2と個性が違うことを実感した。広角好きな人なら、両方欲しくなるだろう。

「24mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/2500秒・ISO100。焦点距離24mmでも開放F2なら思ったより被写界深度は浅めだ。ピントは比較的シャープで、その分ボケが際立つ。

「24mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/1250秒・ISO100。近距離で撮影したときの絞り開放でピント部から背景にかけてのボケ感をチェックしてみた。

「24mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/3200秒・ISO100。背景が広く写る特徴に加え、ボケも活かせるのが開放F値の明るい広角レンズの面白さ。

「24mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/60秒・ISO400。比較的明るい夜の繁華街なら、開放F2 で撮影すればブレの心配も少ない。

「24mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/25秒・ISO1600。シャッタースピードは1/25秒で、さらに被写体に近寄っているので、さすがに少しブレている。が、まぁ許容範囲かと。

「24mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/25秒・ISO1600。撮影時やけに周辺光量落ちがあると思ったら、間違えて65mmF2のフードを装着していたことが判明・・・ちゃんと確認しないとね。

 「35mm F2 DG DN」はフルサイズでは一番人気の焦点距離。その理由は街中の一部を切り取るようなスナップ撮影と相性のよい画角だからだろう。

 また、明るい開放F値で、暗い場所でも対応できる万能さもある。欲を言えば「24mmF2」と「65mmF2」のフィルター径が62mmなのに「35mmF2」だけは58mmと異なるのが残念だ。

「35mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/8000秒・ISO100。絞り開放だとシャープ感が控えめで柔らかい描写。なだらかに落ちていく周辺光量も好みだ。

「35mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/800秒・ISO100。何気なくシャッターを切ったが、味のあるボケ感のおかげで妙に印象に残る写真になった。

「35mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/200秒・ISO100。画面端で点光源を写し込むと、少し口径食になるが、F2.8まで絞ればキレイな正円になる

「35mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/60秒・ISO100。日中でも日の当たらない路地裏は、意外に暗かったりするので、明るい開放F値のレンズがありがたい。

「35mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/50秒・ISO3200。夜の神社スナップ。この写真も少しブレているが、気にしないことにした。

 「65mm F2 DG DN」は今まで体験したとことの無い焦点距離が新鮮で、ボケ感もとても美しい。「開放F2タイプ」のなかで最も人気があるのではと密かに思う一本である。

 単体で使うのもいいが、45mmや35mmなどと組み合わせると、写真のバリエーションが広がりそうだ。

「65mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/1600秒・ISO100。見た目に近い遠近感でも、ボケによってピント部が引き立つ。標準レンズとも中望遠レンズとも異なる画角がいい。

「65mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/6000秒・ISO100。ほぼ無限遠に近い距離だが、開放F2で撮影するとボケによって奥行が感じられるようになる。

「65mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/320秒・ISO100。ピントが合いにくい被写体なのでMFで撮影。最短に近い撮影距離だったので少し描写は甘いが、ススキの質感を表現できた。

「65mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/320秒・ISO100。ボケ味は滑らかで「開放F2タイプ」のなかでも一番好みだ。

「65mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/2500秒・ISO100。偶然通り過ぎる飛行機を撮ってみた。拡大して見るとクリアに写っていて解像力も侮れない。

「65mm F2 DG DN」・絞りF2・シャッタースピード1/200秒・ISO400。絞り開放での点光源のボケは、周辺部では多少口径食があるが中心部はほぼ正円になる。

焦点距離と明るさだけではない味の違いも実感
さすがシグマの秘儀(?)なのだ

 各レンズとも暗所では多少AFが迷うこともあったが、動作は静かで合焦速度にも不満は感じなかった。

 それほどシャープを強調しすぎず、絞り値や撮影距離によってはレンズの味として多少の甘さが残る。それでいて「fp L」の6100万画素にも耐える解像力、といった描写も共通している。

 「fp」シリーズとの組み合わせでは手ブレ補正が無く、特にF値控えめの「コンパクトタイプ」ではブレが心配かもしれない。そんなときは迷わずISO感度を上げてしまえばいいし、いっそ多少のブレは気にしないというのが最善の解決策かもしれない。それさえも味にしてしまえばいいのだ。

 「Iシリーズ」はすべてが高級感のある外装で、サイズや価格は手頃、そして味のある描写も魅力的である。単焦点好きのLおよびEマウントユーザーにはオススメのレンズ群だ。

 おそらく「Iシリーズ」は今後も拡充すると考えられるが、個人的にはコンパクトな「20mmF4」とか、開放が明るい「40mmF2」も、登場に期待したい。また良い意味でユーザーの想像超えてくるシグマのことなので、ひょっとしたらズームもあるかもしれない。

 まずは、自分に合いそうな(または初体験できそうな)1本を買って、使い倒してみよう。写真を撮るのが楽しくなること間違いなしなのである。

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