Twitterでリアルタイム情報、YouTubeでハウツーを検索
10代女子の日常におけるInstagramの存在感は段違い!
若者の情報インフラとなったInstagram
10代女子はSNSをどのように使い分けているのだろうか。マイナビティーンズラボの2021年1月の調査から、10代の最新SNS使い分け事情を見ていこう。
Instagramは10代女子の情報インフラとなっている。代表的な5つの情報ジャンルのうち、「時事性・ニュース性」を除く、「タレント・インフルエンサー」「スキンケア・メイク」「ファッション」「グルメ」の4つすべての情報検索で半数以上の女子に利用されているのだ。
一方Twitterは、「時事性・ニュース性」など、主にリアルタイムニュース取得に利用されている。また、Twitterを多く使うタレントやインフルエンサーもいるため、「タレント・インフルエンサー」のリアルタイム情報を取るためにも使われている。
YouTubeは「スキンケア・メイク」などのハウツーを伴う情報と相性が良く、学びを得るための動画配信サービスとなっているようだ。一方、TikTokは情報を得るために最初に利用するSNSではなく、情報トレンドを生むきっかけとなっている。
Instagramはコミュニケーション・情報取得の要
筆者が大学生などと接していて感じるのは、Instagram利用率の高さだ。LINEと並んでほぼ全員が利用しており、情報検索・取得のほか、友人とのコミュニケーションでも広く使われている。LINEは主に連絡手段、Instagramはコミュニケーションをはじめ多くの役目を担っている。
一方Twitterは利用率は高いものの、あくまで時事的な情報を検索する場や、お互いが知り合うきっかけとして利用しており、親しくなった人とはInstagramで交流することが多いのだ。
「知りたいことはインスタを使えば大体わかる。事件やニュースとかの今起きたことを調べたいときはTwitter。この2つでほとんどカバーできる」と、ある女子大生は言う。
TikTokは投稿せずに見るだけの使い方がされていることが多く、気晴らしや暇つぶしの手段と言える。人気は高いが、しっかり使い分けされているのだ。
Twitter、Instagram、LINE、TikTok……どれも人気のSNSだが、使われ方は大きく異なっている。TPOを理解し、使われ方に合った情報を出す場として利用するのが得策と言えるだろう。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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