iPhone 13シリーズまだ続きます。今回搭乗するのは「iPhone 13 mini」。カメラ性能ではProに一歩譲るけど、iPhone 13/13 miniのカメラはiPhone 12 Proと同等(もちろん望遠カメラはないけど)だそうで、1世代前のハイエンド機と同じカメラを搭載してるのだ。
しかも、小さいのである。小さいのでさっと取りだしてさっと撮れるとか、片手で気軽に撮れるとか、そういうのが魅力的。
そんなiPhone 13 miniを手に、いつもの「保護猫シェルターQUEUE」にお邪魔したのだった。この日のQUEUEはやんちゃな子猫がいなかったせいか、全体にまったりムード。猫たちも邪魔されずにお昼寝してるのである。
何しろ全体がこんな感じ。
今回は中央の一番良さげな猫ベッドを占領してる白黒の猫に注目。シンプルで良い猫ベッドである。うちにも欲しいくらい。で、どう見ても1匹用のサイズなのに、すぐ横に黒猫がやってきて添い寝をはじめたのだ。その仲睦まじい様子を「シネマティックモード」で撮ってみた。
iPhone 13/13 miniでもシネマティックモードを楽しめるのは良いところ。シネマティックモードは猫でもちゃんと認識してピントを合わせてくれるし、こういう場所だと「背景がぼける」ので、ほかのお客さんが映ってしまう心配を(あまり)しなくていい。遠くならボケちゃってわからないからね。
1匹用猫ベッドで舐め合いはじめた2匹の様子をシネマティックモードで撮影。2021年10月 アップル iPhone 13 mini
iPhone 13シリーズの面白さはこのシネマティックにあると思うわけで、ヒトコマずつよく視ると耳が妙にぼけちゃったりして完全ではないけれども(何しろ前後を上手にぼかす処理をリアルタイムでやってるのだ)、ガン見する静止画だと気になっても動画だと動いちゃうからあまり気にならないケースもあり、プロが映画撮るわけじゃないのでその辺はおおらかでいいかと思う。将来はレベルも上がっていくだろうし。
で、この日のヒットは「いずく」くん。冒頭写真がそうだ。じーーーっと動かないでシンクを見つめている。これは背景をぼかすポートレートモードで撮ってみた。ポートレートモードも賢くなったものである。昔にくらべて不自然さがぐっと減ってる。
でこのいずくが何をしてるのかというと、じーーーーっと蛇口から水が出るのを待ってるのだ。ほんとに何分どころか何10分も待ってる。時には水が出るのを待ったまま寝ちゃう。いや、そこで寝るなよ。
そして、水栓のレバーに手を置くと急にそこをわくわくした目で見つめるのである。そのレバーが押されたら水が出てくるってのを知ってるのだ。試しに水を出したらどうなるのか。つい、いたずら心でやってみたくなるよね。そしたらなんと、水にじゃれついてきたのだ。頭に水が直接かかっても気にせず。あまりに面白いので動画である。ここもシネマティックモードで。
水を出した瞬間にばばっと飛び付くのが面白くてついシネマティックで何度も撮っちゃいました。2021年10月 アップル iPhone 13 mini
水の下に頭を突き出して、濡れてもまったく気にしてない。いやむしろ、濡れたくて頭をつきだしてるようにしか見えない。店長さんに、何か落ちてくる水が好きになるきっかけでもあったんですかと尋ねると、さっぱりわからないという。小さい頃に何かあったのだろうかというと、ほぼ生まれてすぐ保護されたからそんなはずはないという。あるときからこれが好きになったのだそうな。
水を怖がらない猫の話は聞いたことあるけれども、自分から頭を突っ込みにいく滝行猫ははじめて。性格も好みも行動パターンも人それぞれ、じゃない、猫それぞれなところが面白いのであるな。ところで気がついたらここ2週間ほどiPhoneでばかり撮ってる気がしてきた。イカンですな。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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