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「HP Elite Folio」実機レビュー = Windows11でARM搭載PCの時代が来るのだ! - 週刊アスキー

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ASCII Power Review

第145回

ペンを使うなら、このスタイルがいいんです

「HP Elite Folio」実機レビュー = Windows11でARM搭載PCの時代が来るのだ!

 まずデジタイザーペンで書き込んでもディスプレーが倒れたり、揺れたりすることはない。ディスプレーの中央を背面から支えているので、テントやスタンドモードより安定感が高いのだ。

 またテントやスタンドモードとは異なり、接地する場所がノートPCモードと同じく底面だ。ゴム足でしっかり固定されるし、傷などが付く可能性も少ない。

 さらにタッチパッドを操作できるので画面を汚す心配がない。変形PCとして理にかなったデザインだ。

 キーボードのキーピッチは18.4×18.4mm、キーストロークは1.3mm。キーピッチは13.5インチノートPCとしてはやや狭いが、「-」、「^」、「\」以外のキーは等幅に揃えられている。打鍵感は適切で、打鍵音も低めだ。一方、タッチパッドは実測110×65mmと広く、クリック感も良好。モバイルノートPCとして平均以上に上質なキーボード、タッチパッドだ。

 デジタイザーペン「HP Eliteスリムアクティブペン」の断面は扁平だが意外と持ちやすい。ペン先も軟らかめで適度な摩擦感を与えられている。なにより、スロットに置くだけで充電されるので、バッテリー残量を意識する必要がない。脱着もスムーズだ。

 取り外すと、ペン関連アプリのランチャーが起動するので利便性もいい。不満点はメディアモードでペンを出し入れすることが非常に困難なことぐらいだ。

右上がノートPCモード、左下がメディアモード、右下がタブレットモード

キーピッチは18.4×18.4mm

キーストロークは1.3mm

キーボードには白色のバックライトが内蔵

タッチパッドの面積は実測110×65mm

デジタイザーペン「HP Eliteスリムアクティブペン」を取り外すと、ペン関連アプリのランチャーが起動

デジタイザーペン「HP Eliteスリムアクティブペン」。グリップにふたつ、ノック部にひとつボタンが配置されている

「HP Eliteスリムアクティブペン」の断面は扁平だが意外と持ちやすい。ペン先も軟らかめで適度な摩擦感を与えられている

720P HD Webカメラにはプライバシーシャッターが組み合わされており、レンズを物理的に塞げる

Windows 10の「カメラ」アプリで撮影。室内灯下では、ややノイズが目立つが、発色は自然だ

色域は非公表。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」が動作しなかったので色域を実測できなかった。しかし輝度は400cd/m²と明るく、画像・映像を鮮やかに表示できる

「Snapdragon 8cx Gen2」のパフォーマンスはいかに?

 最後にパフォーマンスをチェックする。ただしSoCに「Snapdragon 8cx Gen2」を搭載する「HP Elite Folio」は、ARM版のWindows 10がプリインストールされており、ARM32/ARM64コード、x86コード(※バイナリ変換)しか実行できない。そのため今回は、CPUベンチマーク「Geekbench 5.4.1」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」のみを実施した。

 さて、「Geekbench 5.4.1」のMulti-Core Scoreは3089だ。直近でレビューしたデバイスを例に挙げると、「A15 Bionic」を搭載する「iPad mini(第6世代)」が4600、「Snapdragon 888」を搭載する「Galaxy Z Fold3 5G」が3390を記録している。つまり、「HP Elite Folio」は「iPad mini(第6世代)」の約67%、「Galaxy Z Fold3 5G」の約91%のスコアということになる。

「Geekbench 5.4.1」のMulti-Core Scoreは3089、Single Core Scoreは802

 一方、ストレージ速度は、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で3109.56MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で1622.50MB/sを記録した。今回の「HP Elite Folio」はストレージに「KXG60ZNV256G KIOXIA」を搭載しており、SSDのスペックシートにはシーケンシャルリードが3050MB/s、シーケンシャルライトが1550MB/sと記載されている。つまり今回のベンチマークでは上限を超える実効速度に達しているわけだ。

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3109.56MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1622.50MB/s

ストレージは「KXG60ZNV256G KIOXIA」が搭載されている

 「Geekbench 5.4.1」を3回連続で実行し、その終盤の発熱を計測してみたが、キーボード面の最大温度は32.4℃、底面の最大温度は31.4℃となった。高負荷時にキーボード面、底面共に45℃に達するモバイルノートPCも多いので、「HP Elite Folio」の発熱が低めであることは間違いない。

「Geekbench 5.4.1」を連続3回実行した際のキーボード面の最大温度は32.4℃(室温23.5℃で測定)、底面の最大温度は31.4℃、ACアダプターの最大温度は32.9℃

ARM版Windows 11でアプリの選択肢が増えることを楽しみに待ちたい

 フォームファクターとしては非常に魅力的な「HP Elite Folio」だが、Windows 10環境ではARM32/ARM64コード、x86コードしか実行できないので、利用できるアプリケーションは少ない。

 たとえばAdobeの「Creative Cloud」で利用できるアプリは、記事執筆時点で「Photoshop」、「Acrobat DC」、「Lightroom」だけだ。

 しかし「Windows 11」のInsider Preview版ではx64コードをバイナリ変換により実行可能となっている。今回は残念ながら「HP Elite Folio」に「Windows 11」をインストールすることは試せなかったが、ARM版のWindows 11にx64コードが実行可能となり、アプリケーションの選択肢が増えることを楽しみに待ちたい。

 そのときこそ「HP Elite Folio」は本領を発揮できるようになるのだ。

記事執筆時点で「HP Elite Folio」は、Adobeの「Creative Cloud」の27本のアプリの内、3本のアプリしか利用できない

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