山根博士のグロタブレビュー
国内発売も公表済! シャオミのハイスペックタブレット「Xiaomi Pad 5」グローバル版レビュー
シャオミ(Xiaomi)が9月に発表した「Xiaomi Pad 5」は11型ディスプレーを搭載する高性能なタブレットだ。海外ではすでに販売されており、一部の国ではキーボード付きのカバーやスタイラスも販売されている。今回はそのグローバルモデルをレビューしよう。なおグローバル版にも技適が確認できた。
スナドラ800番台搭載、ディスプレーは11型のハイスペック
Xiaomi Pad 5の主なスペックはチップセットがSnapdragon 860、メモリー6GB、ストレージは128GBまたは256GB。ディスプレーは液晶で11型(2560x1600ドット)。バッテリーは8720mAh、33Wの高速充電に対応する。なお中国では上位モデル「Xiaomi Pad 5 Pro」も発売されており、そちらには5G対応モデルもあるが、Xiaomi Pad 5は今のところWi-Fi版(Wi-Fi 5対応)のみ。
本体はiPadに似たイメージで背面や側面をフラットにしたデザイン。背面はメタル調仕上げで高級感がある。カメラはXiaomiの他のスマートフォンに似た形状で、1300万画素カメラを1つ搭載する。なおカメラは2つあるように見えるが、片側はダミーで「13MP」の表記がされている。
タブレットながらもスピーカーを4つ搭載してるのが大きな特徴だ。本体側面を見ると、左右それぞれ2つずつのスピーカーユニットが見える。電源ボタンはフラットな形状だが指紋認証センサーは搭載していない。Xiaomi Pad 5が対応する生体認証はフロントカメラを使った顔認証だけだ。
本体上部は周辺機器用のアクセスコネクターが見える。上部にはボリュームボタンがあり、中央にはスタイラスを取り付けるマグネット端子が見える。また、本体下部にはキーボードカバー接続用の3PIN端子を備えている。
本体サイズは254.7×166.3×6.9mm、重量は511g。同じディスプレーサイズの製品と比べると、アップルの「iPad Pro 11(2021年モデル)」、サムスンの「Galaxy Tab S7」いずれもが500gを切っているため、それらよりはやや重い。フロントカメラは本体を縦向きにしたときのディスプレー上部側に800万画素のものを内蔵する。
ディスプレーのリフレッシュレートは120Hzに対応する。Widevine DRMはアプリで調べるとL1に対応しているので、一部のストリーミングサービスでHD画質の再生ができるようだ。
タブレットは大画面を利用できるのがメリットだが、2つのアプリの利用も十分実用的だ。Xiaomi Pad 5で2つのアプリを起動してみたが十分文字が認識できるレベルで表示が可能。2つのアプリは横幅を変更可能で、「片方を狭く、もう片方を広く」したければ、2つのアプリの境界線部分を左右にドラッグすることで調整できる。
アプリの上にもう1つのアプリをフローティングウィンドウで表示できる。フローティングウィンドウは好きな位置に重ねて表示できるが、ウィンドウサイズは変更できない。また対応アプリは一部だけで、たとえばYouTubeは現時点で対応していなかった。
OSはAndroid 11ベースのMIUI 12を搭載する。認証を見ると日本の技適を取得していた。すでにシャオミはSNSなどで日本への投入を公式表明しているが、現時点では日本モデルの仕様は不明だ。グローバルモデルがそのまま日本に投入される可能性もあるかもしれない。
ベンチマークはGeekbench 5のシングルコアが731、デュアルコアが2540。AnTuTu v9のスコアは509651という結果だった。
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