週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

タフネススマホ「Blackview BV6600 Pro」は2万円台でサーマルカメラ搭載

2021年10月05日 10時00分更新

ついに低価格なサーマルカメラ搭載スマホが登場

 オンライン販売に特化している中堅スマートフォンメーカーは防水防塵に対応したタフネスマートフォンの展開をしています。そのうちの1社、Blackviewが9月に発売した「BV6600 Pro」もIP68、IP69KとMIL-STD-810Gに対応するアクティブ系端末。定価は399.99ドルですが、販売キャンペーンで239.99ドル、約2万7000円です。タフ仕様のスペックだけを見るとほかにもありそうな製品ですが、BV6600 Proはこの価格でサーマルカメラを搭載しているのです(Blackview BV6600 Pro)。

サーマルカメラは業界で定評のあるFLIR製

 FLIRのサーマルカメラ搭載のスマートフォンとしては「CAT S61」が有名ですが、価格はかなり高く、定価は10万円近くします。また他メーカーのモデルも400~500ドルくらいで販売されています。BV6600 Proはその半額近い価格でサーマルカメラを利用できるのです。

背面上部にサーマルカメラを搭載

 主なスペックはチップセットがMediaTekのHelio P35、メモリー4GBとストレージ64GB、ディスプレーは5.7型(1440×720ドット)、1600万画素カメラに8580mAhの巨大バッテリーを搭載します。

タフなボディーは落としても破損しにくい

 サーマルカメラがあれば低温から高温までスマートフォンを使って温度を測定できます。体温もある程度計ることができるので、たとえば家に人を招く場合、BV6600 Proでざっくりと体温チェックをさせてもらい、高温の場合は改めて体温計で測ってもらう、なんてこともできるでしょう。

これからの時代、即座に体温をある程度計ることができるのは便利

 FLIRのサーマルカメラのアプリは温度を計る場所をあらかじめ設定し、その場所の温度を画面に表示してくれるので便利です。冷たい飲み物の温度もこのように計ることができます。

日常的には飲食物の温度を測るのに役立つかもしれない

 タフ仕様のためアウトドア向けの端末と思われがちですが、タウンユースでも運送業などでは使い道がありそう。個人で宅配サービスを請け負う仕事にも向いていそうですね。プライベートではiPhoneを使い、仕事用にBV6600 Proを使う、というのもよさそうです。

タフな仕様は都市部でも使い道はある

 8580mAhのバッテリー容量があるため、4G回線を使ったモバイルルーター代わりにしたり、あるいはほかのスマートフォンをOTGケーブルを使って充電するモバイルバッテリーにもなります。なお、本体重量がまだ公開されていないのですが、重さは200gは軽くオーバー、ちょっと重いかもしれませんね。

バッテリーサイズは巨大。ほかのスマホも充電できる

 タフネススマホも年々機能が拡充され、また価格も下がっています。BV6600 Proもできれば技適を取って日本でも正式に販売してほしいもの。温度測定できるスマホがより手軽に入手できるようになれば、我々の生活もより豊かなものになるのではないでしょうか?

温度測定できるスマホがもっと増えてほしい

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事