ソニーは30日、4月にリリースをアナウンスしていた「Xperia 5 III」の日本発売を発表した。発売時期は11月中旬以降を予定している。
Xperia 5 IIIは、すでに発売されている「Xperia 1 III」の機能を一回り小さいボディーに詰め込んだモデル。ソニーではXperia 1シリーズをフラッグシップ、Xperia 10シリーズをミッドレンジ、そしてXperia 5シリーズをプレミアムモデルとして位置付けている。
前モデル「Xperia 5 II」からの進化点はまずスペック。SoCに最新のSnapdragon 888が搭載されている。メモリーと内蔵ストレージは8GB/128GBと変更はないが、バッテリー容量は4500mAhに増量。本体サイズは約68×157×8.2mm、重さは168gで、横が1mm減って(前モデルは158mm)、厚さが0.2mmと重さが5g増加した。このように、横幅68mmという持ちやすいサイズに、4500mAhという大容量バッテリーを搭載しているのが特徴のひとつ。
ディスプレーは6.1型(1080×2520ドット)の有機EL、アスペクト比21:9、リフレッシュレートは120Hzといった部分をすべて継続。
カメラはXperia 1 IIIと比べて、3D iToFセンサーがなくて、構成が1220万画素の超広角、広角、望遠という構成は先代と同じ。ただ、望遠がXperia 1 IIIと同じ、70mmと105mmで可変するレンズになった。カメラのUIがPhotography Proモードが標準というのもXperia 1 IIIから受け継いでいる。タップしてシャッターを切る、いわゆるスマホカメラのUIである「BASICモード」もあるので、カメラに詳しくない人でも簡単にボケや連写など、クオリティーの高い写真が撮影できるのは魅力だ。また、広角レンズのみだが「リアルタイム瞳AF」にも対応しているので、ペットや子どもの写真でも決定的瞬間を逃さないだろう。
また、Xperia 1 IIIでは3D iToFセンサーを使った「リアルタイムトラッキング」という機能が搭載されたが、3D iToFセンサーがないXperia 5 IIIでは「オブジェクトトラッキング」が新しく搭載。これはタップした場所をAIが認識して動いてもピントを合わせ続けて続けてくれる機能だ。そのほか、デジタルズームを綺麗な画像に調整してくれる「AI超解像ズーム」や、高速な読み出しができるイメージセンサーとソニー独自のアルゴリズで光学式手ブレ補正を強化した「FlawlessEye」に対応など、カメラの進化点は多い。
ゲームエンハンサーもXperia 1 IIIのものがそのまま使える。リフレッシュレート120Hzに加え、タッチ検出240Hz、システムに直接給電するHSパワーコントロールなどは前モデルでも搭載していたが、今回はプロeSportsチーム「SCARZ」と共同開発したゲーム用画質モード(ローガンマレイザー)やオーディオイコライザーが追加され、さらにボイスチャットのマイク最適化、30秒前までさかのぼって録画する「RTレコード」、最大120fpsで録画できる「ハイフレームレート録画」など、プレイするだけではなく、実況や配信といった部分も強化されている。
オーディオ性能も向上しており、3.5mmのオーディオジャックを使った場合、前モデル比で音圧が40%アップしている。最近話題の空間オーディオ「360 Reality Audio」は前モデルから採用されていたが、さらに「360 Spatial Sound(サンロクマルスペイシャルサウンド)」が追加。これはストリーミングなどの音声を立体的に変換してくれるもので、ヘッドフォンのみ対応する。
カラバリは日本限定色のフロストブラック、フロストシルバーに、グリーン、ピンクの4色が用意される。
各キャリアからも発売が発表されており、今年の冬モデルの目玉になることは間違いないだろう。
「Xperia 5 III」の主なスペック | |
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メーカー | ソニー |
ディスプレー | 6.1型有機EL(21:9) |
画面解像度 | 1080×2520ドット |
サイズ | 約68×157×8.2mm |
重量 | 約168g |
CPU | Snapdragon 888 |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
カメラ | アウト:約1220万画素(標準、24mm) +約1220万画素(超広角、16mm) +約1220万画素(望遠、70~105mm) /イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 4500mAh |
防水/防塵 | ○/○ |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | フロストブラック、フロストシルバー、グリーン、ピンク |
発売日 | 11月中旬以降 |
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