Core i7-11700K搭載、SSD+HDDのハイブリッド構成などが特徴
WQHDなら100fps以上! 「テイルズ オブ アライズ」を快適に遊びたいなら25万円のRTX 3060 Ti搭載「G-Tune EN-Z-3060Ti」がオススメ!
ストレージ性能も申し分ない内容
コンテンツ制作でも高い性能を発揮!
それでは、G-Tune EN-Z-3060Tiの基本性能から確認していこう。まずは、システム全体の性能を推し量ることができるベンチマーク「PCMark 10」(Version 2.1.2523)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10のテストを実行している。
その結果だが、G-Tune EN-Z-3060Tiの総合スコアは7000台半ばと良好で、とくに「Digital Content Creation」が11000以上とスコアが高い。このDigital Content Creationは、動画編集やフォトレタッチといったコンテンツ制作でのパフォーマンスを見るテストグループなのだが、G-Tune EN-Z-3060Tiはゲーム以外にも、そういった用途でも十分高性能が期待できるというわけだ。また、アプリケーションの起動やウェブブラウジングの性能を見る「Essentials」や、オフィスアプリケーションの性能を見る「Productivity」のスコアも高く、G-Tune EN-Z-3060Tiは、まさにスキがないといっていいだろう。
続いて、3D描画性能のベンチマークとしては定番の「3DMark」(Version 2.20.7256)の結果に移ろう。G-Tune EN-Z-3060Tは、「Fire Strike」で2万を超えるスコアを発揮。テスト解像度が4Kとなる「Fire Strike Ultra」でも7000台のスコアをキープしており、描画性能は優秀だ。DirectX 12のテストとなる「Time Spy」では、描画負荷が大きいため、さすがにFire Strikeからスコアが落ちてしまうものの、それでもTime Spyで1万を上回っている点は立派の一言。
さらに、SSDのストレージ性能もチェックしておきたい。そこで、SSDに対して「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)を実行してみたが、シーケンシャルリードは2100MB/秒前後と、しっかりと公称値に近いパフォーマンスを出している。一方、シーケンシャルライトは1400MB/秒前後と公称値よりは若干下がるものの、これだけの数値を出していれば実際の利用で不便を感じる場面はあまりない。ランダムアクセスも最大で500MB/秒以上の結果を叩き出しており、エリアチェンジなどで比較的ロード場面が多いテイルズ オブ アライズではあるが、ストレスは一切感じなかった。
4つのシーンでのフレームレートを検証
2560×1440ドットなら常時100fps以上の性能
それでは、テイルズ オブ アライズのパフォーマンスをチェックしていこう。今回は、比較的描画負荷が高い場面として、以下の4つのシーンを選択した。
・領将ガナベルト・ファルキリスとの戦闘シーン
・サーファル海洞での移動シーン
・トラスリーダ街道での移動シーン
・メナンシアの首府「ヴィスキント」での移動シーン
派手な技を連発するボスとの戦闘、遠景まで描画した負荷が大きめのフィールド、NPCを多く配置して賑やかさを見せる街というコンセプトで、これらのシーンを選んだ次第だ。なお、オプションから描画負荷が最大になるように設定したうえ、それぞれのシーンで、「Fraps」(Version 3.5.99)を用いてフレームレートを計測している。
まずは、領将ガナベルト・ファルキリスとの戦闘シーンからだが、G-Tune EN-Z-3060Tiは、3840×2160ドットでも常時60fps以上のパフォーマンスを発揮している点は評価していい。テイルズ オブ アライズのカットシーンなどは60fpsに固定されるようで、このパフォーマンスであれば、戦闘シーンからカットシーン、またはその逆でも違和感なくプレイすることが可能だ。1920×1080ドットに至っては、最小フレームレートが150fps以上、平均フレームレートが200fps弱と、かなり性能を持て余している印象だ。
続いては、サーファル海洞の移動シーンにおけるパフォーマンスを見てみよう。ここでは、1分間同じルートを移動し、その間のフレームレートを測定したが、このシーンでは水面のほか、遠景描写により負荷が高い傾向にある。だが、G-Tune EN-Z-3060Tiのパフォーマンスは良好で、3840×2160ドットでも、最小フレームレートは70fpsを維持しており、快適なプレイを実現。一方、1920×1080ドットでは、最小フレームレートがあまり伸びていないものの、120fps以上と十分な結果を残している。
さらに、トラスリーダ街道でのテストだが、ここもサーファル海洞と同様に、毎回同じルートを移動し、フレームレートを計測している。このシーンでは、“ズーグル”と呼ばれるモブが多く配置され、草木や遠景の描画により、かなり負荷が高くなっている。実際、ここまで良好なパフォーマンスを見せたG-Tune EN-Z-3060Tiだが、このシーンでは3840×2160ドットで最小フレームレートは60fpsを割ってしまっている。だが、2560×1440ドット以下の解像度であれば、常時100fps以上のパフォーマンスを発揮しており、プレイにまったく支障はない。
ヴィスキントの移動シーンにおけるパフォーマンスを見てみよう。このヴィスキントという街は、かなり多くのNPCが配置され、街中を行き来するNPCも存在する。そのため、街自体の細かな描画に加えて、NPCの描画処理により負荷が高くなるというわけだ。ここでも、一定のルートを移動し、その間のフレームレートを取得しているが、G-Tune EN-Z-3060Tiのパフォーマンスは良好だ。3840×2160ドットでも60fps以上のフレームレートを発揮し、1920×1080ドットでは常時110fps以上という高いフレームレートを実現している。そのため、G-Tune EN-Z-3060Tiでテイルズ オブ アライズをプレイし、このヴィスキントに入っでも、まったく“重い”と感じることはないだろう。
最後にテイルズ オブ アライズを実際にプレイした動画ファイルを、「FFmpeg」を用いてH.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれにトランスコードするのに要した時間を測定してみた。なお、用意した動画ファイルの解像度は1920×1080ドットで、長さは6分強のものだ。その結果だが、G-Tune EN-Z-3060TiはH.264/AVCが11分強、H.265/HEVCが25分ほどで作業が終了した。いずれも実用的な結果を残しており、このあたりはCore i7-11700Kが真価を発揮したといっていい。
価格は基本構成で25万2780円
さまざまな用途で活躍できるマシン
以上のテスト結果から、G-Tune EN-Z-3060Tiでテイルズ オブ アライズをかなり快適にプレイできることは、誰の目にも明らかだ。3840×2160ドットでは、シーンによっては60fpsを下回ることがあるものの、2560×1440ドットなら比較的重い場面でも常時100fps以上と高い性能を発揮。また、PCMark 10の結果やFFmpegのトランスコード性能を見ると、G-Tune EN-Z-3060Tiはゲーム以外の用途でも活躍できることは間違いない。
それでいて、G-Tune EN-Z-3060Tiの価格は、基本構成で25万2780円。テイルズ オブ アライズを快適にプレイできるPCがほしい人や、テイルズ オブ アライズを機に、さまざまな用途で使えるPCに買い替えたいという人にとって、このG-Tune EN-Z-3060Tiは魅力的な1台だ。
(提供:マウスコンピューター)
Tales of Arise™ & ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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