山根博士のグロスマレビュー
シャオミ「Mi 11 Lite 5G」海外版を1ヵ月使ってわかった使い勝手の良さ
ミドルクラスながらもハイエンドのような使い勝手が魅力
シャオミの「Mi 11 Lite 5G」は最近のスマートフォンとしては軽量な159gの本体に、防水機能も搭載したミドルレンジクラスの製品だ。しかし、スタイリッシュな本体デザインと使い勝手の高いカメラを搭載するなど、スペック以上にお買い得と感じるスマートフォンでもある。日本ではSIMフリーモデルとして販売されているが、筆者も香港でグローバルモデルを購入し、1ヵ月ほど使った。
Mi 11 Lite 5Gはフラットタイプの6.55型(2400x1080ドット)のディスプレーを搭載している。本体厚みは6.8mmとスリムで、背面も同様に平らな仕上げになっており、手に持ってみると「薄い!」と声に出してしまうくらいだ。最近のスマートフォンがいかに重くなっているかを改めて実感してしまう。
ちなみに5Gスマートフォンで160gを切る製品はシャープの「AQUOS Zero」が6.2型ディスプレーで146g、グーグル「Pixel 5」が6型ディスプレーで151g、アップル「iPhone 12 mini」が5.4型ディスプレーで135g。Mi 11 Lite 5Gはこれらのモデルより若干重いものの、ディスプレーサイズは6.55型と大きい。手に持った時の体感的な軽量感は他3モデルよりも強く感じられるかもしれない。
背面のカメラは正方形の台座を2つに分けるデザインで、ちょっとしたアクセントを与えてくれる。グローバル版はFeliCaを搭載していないため、日本モデルにあるカメラ横のFeliCaロゴはない。
本体右側面には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを備える。ディスプレー埋め込み型ではないものの、実用上はどちらでも大きな差はないだろう。ボタン表面はフラットではなく側面同様丸みを帯びた形状になっているため、指先で振れやすく一瞬でロック解除が可能だ。本体の薄さと相まって、握った時のロック解除もしやすいと感じられる。
本体カラーはミントグリーン、シトラスイエロー、トリュフブラックの3色でこれも日本と同様だ。今回テストしたミントグリーンとシトラスイエローは透明感ある仕上げでさわやかなイメージ。ケースをつけずにそのまま持ち歩きたくなる色合いではないだろうか。このカラーリングはシャオミのいくつかのモデルが採用しており、ここ数年流行りのグラデーション仕上げやつや消し仕上げとは異なる、新しいデザインと言えよう。
OSはAndroid 11ベースのMIUIで、2019年9月時点で最新バージョンは12.5.5。プリインストールアプリはグーグル標準+シャオミ独自のアプリで、そのほかにはNetflixとPUBG、株価関連アプリ程度。余計なものが入っていないのは好ましい。ホーム画面は「クラシック」と「アプリドロワー」に切り替えできる。ディスプレーのリフレッシュレートは60Hzと90Hzの切り替えに対応している。
全体的な使用感はSnapdragon 780G搭載のミドルレンジモデルであり、特に不自由することはないだろう。ハードなゲームは難しいが、カジュアルゲームやSNSなどの利用はまったく問題ない。通信関係ではデュアルSIMに対応しているが、5G+4Gの同時待ち受けとなる。5Gエリアがまだ各国でそれほど広くない状況なので、適時データ通信用のSIMカードを切り替えながら使うのもよさそうだ。
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