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【連載】「おでこだけじゃない! シーパラの人気No.1・シロイルカの魅力」

2021年09月17日 12時00分更新

 みなさん、こんにちは!

 横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。

 第6回は「ふれあいラグーン」で主にイルカの飼育担当をしている中沢春佳がお伝えします!

前回の記事はこちら。
■【連載】「大好物はミズクラゲ。いくら食べても食べ足りない!」シーパラの隠れた人気者・ユウレイクラゲ

※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記

 今回は「シロイルカ」についてのお話です。

 現在、日本でシロイルカを飼育している水族館は横浜・八景島シーパラダイスを含め4館しかなく、珍しくとても人気のある生きものです。

 ふれあいラグーンでは現在2頭のシロイルカが暮らしています。

左:パララ(メス) 右:プルル(オス)

 ふれあいラグーンで暮らす2頭のシロイルカを通して、彼らの少し変わった生態をお話しします。

 まずは、パララ。21歳(推定)。

 おっとりしていてマイペースなお姉さんシロイルカ。

 おでこに器用にボールを乗せ、ボールを真上に投げて自らキャッチすることが大好きで、お客さまの前で得意気に、何度も遊ぶ姿はとてもキュート!

ボール遊びをするパララ

 そして、もう1頭がプルル、25歳(推定)。

 横浜・八景島シーパラダイスに暮らすシロイルカの中では一番体が大きいですが、少し怖がりな性格です。サインを失敗しても、自信たっぷりの顔で戻ってくるおちゃめな一面も持っています。

顔の乗せ方もパララとは違い少し控えめなプルル

 そして、シロイルカと言えば、ぷるぷるのおでこが魅力です。

このおでこには、“夢と希望と脂肪”が詰まっています

 シロイルカは、おでこだけではなく、全身脂肪がたっぷり!

 脂肪の厚さはなんと15cm程あるといわれています。

 この脂肪がコートの役割をし、冷たい海でも暮らしていくことができるのです。

 また、氷などの障害物にぶつかっても大丈夫なように、クッションの役割をしています。

 さわってみると、とても柔らかく、実際にふれあったお客さまからは、「木綿豆腐」「マシュマロ」「モッツァレラチーズ」… とさまざまなたとえを聞きます。

 柔らかいのは唇も!

シロイルカの得意技「バブルリング」

 シロイルカは、唇もとても柔らかいため、口の中の空気を押し出す「バブルリング」もできちゃいます。

 吹きかけるだけではなく、吸い込むことも得意で、野生では砂に海水を吹きかけて舞いあがったエビやカニを吸って食べることも。

 ふれあいラグーンでは、サバ・アジ・ホッケ・オオナゴ・イカなどさまざまな種類の魚を与えています。

 歯は30~40本生えていますが食べ方は丸飲み!

 なんと1日25㎏ほど食べています。

丸飲みで食べるため、前歯も奥歯もすべて同じ形です

 いかがでしたか? みなさんの知らないシロイルカの魅力・発見はあったでしょうか?

 人間と違うところ、同じところ、なぜこのような姿をしているのか?

 いつもとはちょっとだけ視点を変えて生きものを見ていただくと、新たな魅力に気付けるかもしれません。

 パララとプルルが暮らすふれあいラグーンは、間近に見るだけではなく、実際にふれあいながら生きものの魅力を感じていただける施設となっています。

 ぜひ、生きものたちのさまざまな姿を感じてくださいね。

 次回は10月を予定しております♪

 横浜・八景島シーパラダイス
 公式ウェブサイト:http://www.seaparadise.co.jp

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文/中沢春佳

兵庫県出身。2017年に株式会社横浜八景島に入社し、飼育歴5年目。「うみファーム」「アクアミュージアム」の魚類飼育担当を経て、現在「ふれあいラグーン」を担当。ゆずをこよなく愛する。

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