アップル、iPhone 13シリーズにTouch ID、USB-Cを採用しなかった理由【石川 温】
9月15日未明、アップルがスペシャルイベントを開催。iPhone 13シリーズならびにiPad miniなどを発表した。
iPhone 13に関しては、見た目は去年、発売されたiPhone 12にかなり近い。iPhone 13はどちらかというと、iPhone 12Sという感じがしなくもない。ネットの反響を見ていると「コロナ禍のマスク生活でFace IDでロックを解除できないがつらい。iPhone 13でTouch IDを復活されてくれれば買ったのに」「なんで、Lightningケーブルでしか充電できないのか。USB-Cにしてれば買ったのに」という声が散見した。
確かにマスク姿でFace IDのロックを解除するのは面倒だ。Androidスマホやパソコン、iPad Proなども持ち歩いている人とすれば、iPhoneもUSB-Cで充電できればかなり楽だ。
果たして、アップルはどんなつもりでiPhone 13でFace IDを使い続け、Lightningケーブルを継続しているのか。
実は、Face IDはマスクから鼻を出すだけでロックが解除できるようになっている。顔を登録する際、顔の一部だけで認証するメニューが存在しているのだ。設定の「Face IDとパスコード」という項目から「もうひとつの容姿をセットアップ」を選び、顔を登録する際、画面下に出てくる「アクセシビリティオプション」を選ぶと顔の一部を認識された状態でFace IDを使用することが可能となる。この設定をしておけば、マスクをしているとき、鼻をマスクから出すだけでFace IDのロックを解除できるようになる。
また、Apple Watchを装着し、Apple Watchのロックが解除されている状態なら、iPhoneも簡単にロックが解除できる。アップルとしてはこの機能により、Apple Watchがさらに売れると期待しているのではないか。iPhone SE(第2世代)であれば、Face IDではなく、Touch IDが使えるので、そちらを選ぶという選択肢も一応、残っている。
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