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人に見せたくなるPCを自作しよう

Core i7-11700とGIGABYTEのZ590マザーで組むゲーム実況配信向け純白PC

2021年09月17日 15時00分更新

基本のパフォーマンスをチェックしてみた

 ここからは今回組み合わせた「Core i7-11700」とGeForce RTX 3070を搭載した「GV-N3070VISION OC-8GD」のパフォーマンスを見ていこう。

 CPUパフォーマンスは定番の「CINEBENCH R23」を実行すると、マルチコア13934pts、シングルコア1526ptsを記録。手持ちの過去のテストと同じクラスのスコアーなので、Core i7-11700の性能をしっかりと引き出せていると言える。

「CINEBENCH R23」の結果

 続けてゲーミングパフォーマンスを「3DMerk」の「Time Spy」、「Time Spy Extreme」と、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」でチェックした。

「3DMark」の結果(単位:Score)

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果(単位:Score)

 CPUと同じく、GeForce RTX 3070らしいパフォーマンスを発揮。「3DMark」は、テスト解像度が4K解像度になる「Time Spy Extreme」ではさすがにGraphics testのフレームレートが30~44fpsになったが、WQHD解像度の「Time Spy」では、余裕で60fpsをオーバーしていた。

 また、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、WQHDで"非常に快適"指標となる1万5000スコアーを超え、平均フレームレートも135.86fpsを記録したため、敵味方のエフェクトが飛び交う総勢24人で挑むアライアンスレイド時も快適にプレイできるだろう。

 コンパクトなPCケースにギュッと詰め込んだ本構成だが、「Core i7-11700」と「GV-N3070VISION OC-8GD」のパフォーマンスをしっかりと発揮できている。

動作音をチェック

 ハイスペックなコンパクトPCでは、熱が籠もりやすく、ファンが高速で回転するため、どうしても動作音が大きくなりがちだ。テストの最後は、動画配信用途ではとくに気になる騒音をチェックしていこう。

 今回の構成ではCPUクーラーに120mmファン×2基の簡易水冷ユニットを組み合わせたのもあり、アイドル時でも若干ファンの風切り音が耳に入り、CPU負荷100%の「CINEBENCH R23」実行時には、PCケースフロントから30cm程度の位置でやや音が気になる43.1dBAを記録。

 さらにビデオカードの3連ファンが高速回転する「3DMark」のストレステスト「Time Spy Extreme」実行時は、PCフロント側にビデオカードが設置されているのもあり、54.2dBAを記録している。50dBAを超えるとだいたいの人はうるさいと感じる。時速40kmで走行している自動車内やデパートの店内が約60dBAと言われているので、それに近い騒音ということになる。

 ゲーム中の静音化はゲームに合わせてフレームレートを固定してGPU負荷を低減するなど、ゲーム次第なうえ、ファン交換などもできないので限界もあるが、簡易水冷ユニット「iCUE H100i ELITE CAPELLIX WHITE」はファン回転数をカスタマイズ可能なので、48%(1230rpm前後)に固定し、ポンプ流量アップで「最速」に設定。静音性を向上を狙ってみた。

ファンとポンプの回転数を「iCUE」でカスタマイズ。配信中などのプリセットを作成しておくと便利だ

騒音値(単位:dBA)

 「iCUE H100i ELITE CAPELLIX WHITE」のファンとポンプを「iCUE」のプリセットで「静か」と「安定」に設定していたときから、アイドル時と「CINEBENCH R23」実行時で40dBA以下を維持。「Time Spy Extreme」中はGPUクーラーのファン駆動音が大きく、体感的にあまり差はないが、騒音値はわずかに下がっていた。

「CINEBENCH R23」実行時の各部の温度(単位:℃)

 ファンの回転数を下げたことで、「CINEBENCH R23」実行中の最大CPU温度は71度から83度まで上昇したが、高冷却性能を備える簡易水冷ユニットなので、平均温度は76.83度と余裕のある温度になっている。チップセット(PCH)やVRM電源回路部(VRM MOS)の温度も同じように上昇したが、各部装備のヒートシンクが優秀なのもあり、不安のない温度になっている。

マザーボードのPWMコネクターに接続したファンも、GIGABYTE製ツール「System Information Viewer(SIV)」の「Smart Fan 6」から同じようにカスタマイズできる

GIGABYTE「AORUS ENGINE」を使うことで、ビデオカードのファン動作をカスタマイズできる

カラーコーディネイトやファンカスタマイズを楽しむ要素が満載

 今回はサイドパネルに強化ガラスを採用しないデザインのPCケースを組み合わせたため、「VISION」シリーズの純白コーディネイトのメリットは弱めだったが、それでも白色で統一した際のプレミア感は大きかった。カラーコーディネイトに、コンパクトなPCケースへの詰め込み、キレイな配線。そして用途の負荷に合わせてファン回転数をカスタマイズして静音性アップを狙うなど、完成までじっくりと楽しめるので、この秋冬にPCを組むなら、チャレンジしてみよう。

純白のパーツを見せたい場合は、サイドパネルを強化ガラスにもできるCooler Master製PCケース「MasterBox NR200P」(実売1万1000円前後)がオススメだ

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