このところ、AMD製プロセッサーを採用するノートPCが大きくシェアを伸ばしている。その原動力となっているのが、「Zen 3」アーキテクチャーを採用した最新のモバイル向けAPU「AMD Ryzen™ 5000 シリーズ モバイル・プロセッサー」(以下、「Ryzen 5000」シリーズ)だ。そこで、実際にRyzen 5000シリーズ搭載ノートPCである、レノボ「ThinkPad T14 Gen2」を利用して、その魅力をチェックしてみた。
ThinkPadシリーズといえば、性能面はもちろん、扱いやすいキーボードや堅牢性に優れるボディなど、ビジネスPCとして必要となる要素を高いレベルで網羅しており、特にモバイルモデルは外回りでPCを持ち出す機会の多いビジネスマンから常に高い人気を集めている。
今回紹介する「ThinkPad T14 Gen2 (AMD搭載)」も、14型フルHD液晶を搭載しつつ、1.5kgを切る軽さや薄型で優れた堅牢性を備えるボディを実現しており、本格的なモバイル用途に対応できる製品となっている。
搭載プロセッサーであるAMD「AMD Ryzen™ 5 5650U」は、Ryzen 5000シリーズの中でメインストリームとして位置付けられているモデルだ。前世代の「Ryzen 4000」シリーズからブラッシュアップされた7nmプロセスを採用することによって、処理能力を高めつつ消費電力を低減。
また、内蔵グラフィックスのRadeon Graphicsも、CPU統合型グラフィックスとして圧倒的な描画能力を発揮。こういった特徴によって、「AMD Ryzen 5 5650U」を採用するモバイルノートPCが一気に増えているわけだ。
プロセッサー以外のスペックも充実。メモリーは標準8GB、内蔵ストレージは256GB SSDと必要十分。無線機能はWi-Fi 6とBluetooth 5.2を標準搭載し、カスタマイズでLTE対応のワイヤレスWANも搭載できる。もちろんThinkPadシリーズおなじみの扱いやすいキーボードも搭載しており、デスクワークも快適にこなせる。
それでいて、今回の構成であれば、クーポン適用で10万9384円と10万円をわずかに超えるだけの低価格となっている。ちなみに、ThinkPad T14 Gen2にはIntel製CPU搭載モデルの展開もあるが、プロセッサーをRyzen 5 5650UのライバルとなるCore i5-1135G7として、その他のスペックをほぼ同じにした場合の価格は11万3960円と、1万円以上高い。このことからも、ThinkPad T14 Gen2 (AMD搭載)のコストパフォーマンスの良さはかなり大きな魅力といえる。
※製品価格は記事執筆時、2021年9月15日時点での直販価格
「ThinkPad T14 Gen2 (AMD搭載)」の主なスペック | |
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ディスプレイ | 14型(1920×1080ドット、300nit、IPSパネル) |
CPU | AMD「Ryzen 5 PRO 5650U」 (6コア/12スレッド、2.3~4.2GHz) |
メモリー | 8GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 256GB(M.2、NVMe接続、OPAL対応) |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(2×2)、Bluetooth 5.2 |
インターフェース | HDMI出力、USB 3.2 Gen 2 Type-C×2、USB 3.2 Gen 1 Type-A×2、microSDメディアカードリーダー、イーサーネットコネクターほか |
駆動時間 | 公称最大約16.9時間(JEITA2.0) |
ウェブカメラ | 720p |
生体認証 | Windows Hello対応指紋認証センサー |
サイズ/重量 | 329(W)×227(D)×17.9(H)mm/約1.47kg~ |
OS | Microsoft「Windows 10 Home」(64ビット) |
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