週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

大佛次郎が収集した資料を展示! テーマ展「パリ燃ゆ― 名もなき者たちの声」9月11日から

2021年09月09日 16時10分更新

女性たちが守るブランシュ広場

 大佛次郎記念館は、9月11日~12月25日の期間、テーマ展「パリ燃ゆ― 名もなき者たちの声」を開催する。

 本年はパリ・コミューン成立から150年目。パリ・コミューンを舞台に描いた大佛次郎の「パリ燃ゆ」は、コミューンに参加した無名の人々を主役とし、大佛が事実と確認できることがらを煉瓦のように積み上げた作品。執筆にあたり大佛はパリを訪れ、コミューン当時、バリケードが築かれた街路を歩き、古書店で多くの資料を集めた。

ドラネ《包囲下パリの思い出》

 今回の展示では市民たちの生活に焦点を合わせ、大佛次郎が収集した資料に加え、その後記念館が集めたコレクションから、カリカチュアなどの版画やポスターをはじめとする資料およそ60点をピックアップして展示する。

カリカチュア・コレクションをデジタルサイネージで公開

 2階サロンでは、デジタルサイネージを使い、同館の2600点のカリカチュア・コレクション(風刺画等を含む版画類)の中から、選りすぐりの1000点以上の画像を公開する。カリカチュアは、フランスの政治文化の一部であり、メディア芸術の源流にも位置するもの。1870年7月の普仏戦争から、翌年のパリ・コミューン期にかけて、パリでは絵入り雑誌や新聞など多くの出版物が発行された。

大佛次郎愛蔵レコード音源を再生

 さらに、大佛次郎が所蔵していたレコードの中から、スタジオジブリ作品で歌手のジーナが歌ったことでも有名なシャンソン、J.Bクレマン作詞「さくらんぼの実る頃 Le Temps des cerises」や、E.ポティエ作詞「インターナショナル L’Internationale」など、パリ・コミューンに関連した楽曲をデジタル音源化したものを再生する。

テーマ展示「パリ燃ゆ―名もなき者たちの声」企画概要

期間 9月11日~12月25日
開館時間 9月まで10時~17時30分(最終入館17時)
 10月以降10時~17時(最終入館16時30分)
休館日 月曜日(祝休日の場合は翌平日)
観覧料 一般200円 中学生以下無料 20名以上の団体は150円
※横浜市内在住の65歳以上は無料。
※障がい者手帳を持つ人と付き添い1名は無料。
※毎月23日(市民の読書の日)と第2、第4土曜日は高校生無料。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行なわれている可能性があります。あらかじめ最新の情報をご確認ください。
またお出かけの際は、手洗いやマスクの着用、咳エチケットなどの感染拡大の防止に充分ご協力いただくようお願いいたします。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります