東日本旅客鉄道(JR東日本)は9月16日より、スマホをNFCタグにタッチすることでバスに乗車できるサービスの実証実験を「お台場レインボーバス」にて開始する。
本実証は、お台場レインボーバスを運行するkmモビリティサービスと連携し、バス車内にNFCタグを設置。JR東日本のMaaSアプリ「Ringo Pass」のNFCリーダーモードでNFCタグにタッチすることで、交通系ICカードの利用ができず現金支払が中心だった同バスにおいて、キャッシュレスでの乗車が可能になる。
Ringo Passアプリの地図上に表示されるバス停留所を選び、「タッチで乗車する」ボタンをタップし、乗車人数を選択肢、「タッチする」ボタンを押すと「NFCリーダーモード」が起動する。
バス運賃箱上部にあるRingo Passマーク(NFCタグ)にスマホをタッチすることで、乗務員のタブレットへ利用が通知され、乗車できる。乗車券は事前購入ではなく、車内のNFCタグへタッチすることで利用実績が確定し、そのデータに基づいて月に2回Ringo Passに登録したクレジットカードで決済が行なわれる。本サービスでは、交通系ICカードでは難しかった「複数人乗車」を1回のタッチで対応する機能を初めて搭載した。
NFC乗車サービスの提供路線はお台場レインボーバスの品川・田町~お台場エリア。運賃は大人220円、子ども110円。利用には、事前にRingo Passアプリへの会員登録に加えてクレジットカード登録をする必要がある。
9月16日より、お台場レインボーバスに乗車する際にNFC乗車サービスを初めて利用すると、JRE POINT 200ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施する。期間は11月30日まで。
本実証では、クレジットカード決済のみ対応だが、今後モバイルSuicaの残高による決済にも対応する予定としている。
同社は、NFC乗車サービスが利用できる箇所をわかりやすく示すために、新たに「s-Touch」マークを導入する。このマークを同社サービスに限らず様々な企業と連携して活用し、NFCタグの利用シーンを拡大していく。
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