ジャストシステムは9月2日、PDFソフトの最新版「JUST PDF 5」と、上位版「JUST PDF 5 Pro」を発表した。企業向けのライセンス商品で、価格はオープンプライス。9月24日より発売する。
JUST PDF 5 Proは、電子印鑑・電子署名、文字編集、セキュリティー、タスクの一括自動処理など、業務効率を上げる高度な機能を備える。さまざまなアプリケーションの文書をPDFファイルに変換できる「作成」、PDFファイルを直接編集できる「編集Pro」、PDFファイルを多様なアプリケーションのデータに変換できる「データ変換」などの機能を搭載する。
本製品では、電子印鑑テンプレートの種類を追加し、作成できる印鑑の種類が増えた。サイズを指定して電子印鑑を作成できるため、今まで使っていたはんこと同じサイズで直感的に押印できる。電子印鑑と、改ざんを防ぐ電子署名用証明書の関連付けも可能になり、これまで「紙・はんこ」で行なっていた業務を「PDF・電子印鑑」へスムーズに置き換えられる。なお、電子署名用証明書は別途取得が必要。自己署名証明書はJUST PDF 5 Proで作成が可能。
通常の電子署名よりも有効期限が長い「長期署名」に対応し、契約書など長期間保存する書類で証明書の有効期限を超えても署名の検証が可能になった。また、個人情報やマイナンバーを抽出して消去する墨消し機能や、文書からメタデータなど機密性の高い情報を一括削除する機能を搭載する。
PDF内のテキストや画像の直接編集、ページの分割・結合、フォームの作成などの機能も備える。今回独自機能として、透明テキストの編集や、テキストコピーモードを搭載。テキストコピーモードは、請求書などに記載された金額や番号のテキストコピー時に、不要なカンマやスペースなどを取り除いてコピーできる。
さらに、PDFでよく利用される機能を一覧にした「スタートメニュー」を新搭載する。また、利用頻度が高く、PDFで一括自動処理したい作業を「タスク」として登録しておけば、スタートメニューからすぐに呼び出して実行できる。
JUST PDF 5は、作成・編集・データ変換の3アプリケーションを搭載し、ページの挿入・削除といった基本操作が可能。注釈・フォーム入力・テキストの読み上げ機能を強化し、スタートメニューの新搭載や、一新したユーザーインターフェースなどはJUST PDF 5 Proと共通。
対応OSは、Windows 10、Windows Server 2019、Windows Server 2016各日本語版。一部の一太郎やMicrosoft Word/Excel/PowerPointとの連携機能も備える。変換先対応ファイル形式は、一太郎(JTD)、Microsoft Word(DOCX)、Microsoft Excel(XLSX)、Microsoft PowerPoint(PPTX)、テキストファイル(TXT)、画像ファイル(JPEG、BMP)。
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