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山根博士のグロスマレビュー

これが日本未上陸OnePlusのミドルハイだ! 「Nord 2 5G」は400ドル台の価格以上の実力

2021年08月25日 10時00分更新

OnePlusのミドルハイレンジモデル、OnePlus Nord 2 5G

 ハイエンドスマートフォン専業メーカーであるOnePlusだが、昨年からスペックと価格を引き下げたミドルレンジクラスの製品展開も行なっている。今回紹介する「OnePlus Nord 2 5G」はチップセットにMediaTekの上位モデルを採用、5000万画素カメラを搭載するミドルハイレンジモデルだ。

ハイエンドメーカーが作る
ミドルハイスマホの答えがコレだ!

 OnePlus Nord 2 5Gの主なスペックはチップセットがMediaTekのDimensity 1200、メモリー構成は8GB+ストレージ128GB、または12GB+256GB。ディスプレーはフラットタイプの有機EL6.43型(2400×1080ドット)を搭載。指紋認証センサーもディスプレー下部に埋め込まれている。フロントカメラは高画質な3200万画素でパンチホール型だ。

ディスプレーは6.43型。パンチホール式のフロントカメラは3200万画素

 背面は中央に大きく目立つOnePlusのロゴを配置。カメラは大きさが目立つ2つのレンズが目を惹き付ける。広角5000万画素、超広角800万画素、モノクロ200万画素という3つの構成だ。背面は光沢ある仕上げになっている。

OnePlusのロゴが目立つ背面のデザイン

 本体右側面には電源ボタンとマナー切り替えボタン「Alert Slider」を配置。Alert SliderはOnePlusの上位モデルに搭載されているもので、iPhoneのようにいわゆるマナーモードの切り替えが可能。3段階のトグルスイッチで、「着信」「バイブレーション」「サイレント」を切り替えできる。一方、本体左側にはボリュームボタンを備える。

(上)Alert Sliderのある右側面。(下)左側面にはボリュームボタン

 本体上部はマイクの小穴が目立つ程度。本体下部にSIMカードスロット、USB Type-C端子を備えている。SIMカードのトレイは表・裏それぞれにnanoSIMカードを装着する両面形状だ。

本体下部の端子類。SIMトレイは両面形状

 本体サイズは約73.2×158.9×8.3mm、重量は189g。指紋認証センサーの位置がディスプレーのやや下側にあることが若干気になったが、慣れれば特に不自由することもない。バッテリーは4500mAhで65Wの高速充電に対応。寝起きの朝にバッテリー残量がゼロであっても、1時間もかからず満充電することが可能だという。

指紋認証センサーの位置はやや下側にある

 背面の質感は上位モデル「OnePlus 9」に近い印象で、背面に指紋の跡も残りにくいことから高級感も感じられる。OnePlusはハイエンドモデルを求めるユーザーから高い支持を受けている一方、2020年から展開を始めた低価格モデル「OnePlus Nord」シリーズはミドルレンジクラスの製品が主流のため、同じメーカーの製品でありながらユーザー層は大きく異なっている。

 OnePlus Nord 2 Proはチップセットもカメラもミドルハイレンジクラス以上のものを搭載しており、価格も500ドルを切っている。OnePlusハイエンドユーザーの2台目にも向いているし、ミドルハイレンジモデルの1台利用にも向いていると感じられる。

上位モデルにも通じる上質な背面仕上げ

 OSはAndroid 11をベースにしたOnePlus独自カスタマイズの「OxygenOS 11.3」を搭載している。ディスプレー上部に表示される通知バー/ステータスバーの項目カスタマイズやアプリアイコンの形状を円と四角から選べるなど、標準のAndroid OSをより使いやすく、ルックスも見やすく設定できる。

(左)標準の待ち受け画面。(中)OxygenOS 11.3を搭載。(右)細かいカスタマイズができる

 ベンチマークの結果はAnTuTu(V9)が584866、Geekbench 5のシングルコアが793、マルチコアが2549だった。Snapdragonの855と865の間あたり、といったところだろうか。一般的な使い方でこのスペックで困ることはないだろう。

(左)AnTuTuのスコア。(右)Geekbench 5のスコア

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