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若者の密なコミュニケーションはインスタの鍵垢DMが舞台

10~20代女性の3割が見知らぬ異性と会ったきっかけとは?

2021年08月24日 09時00分更新

DMをきっかけに結婚!?

 若者がネットで知り合った相手と会うことはとても多いようだ。実態はどうなのか。ストラテの「10代20代女性のSNSのダイレクトメッセージに関するアンケート」(2021年8月)を見てみよう。

 「TwitterやインスタのDMがきっかけで、実生活ではつながりがなかった異性と実際に会ったことや交際・結婚に至ったことはありますか」という質問に対して、16.5%が「ある」と回答。また「交際まで至ったことがある」は11%、「結婚まで至ったことがある」も2.75%いた。じつに全体の3割が、TwitterやインスタのDMきっかけで、つながりがなかった人と会ったことになる。

 DMがきっかけで異性と会ったことがあると回答した人を年代で比較すると、10代女性は25.5%だった一方、20代女性は約1.5倍の35%。同様に、DMがきっかけで交際まで至ったことがあると回答した人を年代で比較すると、10代女性は7.5%だったのに対し、20代女性では約2倍の14.5%だった。

若者が見知らぬ異性と会うきっかけは?

インスタがメインのコミュニケーションツールに

 「Twitterで親しくなったらインスタで交流する。もっと親しくなったらDMでやり取りするかな。DMでやり取りするうち、『会おう』という話になることもある」と、ある女子大生は言う。

 このように、最近の若者のコミュニケーションツールはInstagramがメインになっている。親しい人とはInstagramの鍵垢などで交流し、DMでやり取りする傾向にあるのだ。

 説明したように、若者たちはSNSでやり取りして気が合えばフォローし合ったり、DMで会う約束を取り付ける傾向にある。しかし、SNS経由での出会いが事件につながる例は少なくない。SNSでは親切で良い人そうでも、実際はそうではないことがあるので、親御さんは注意して使うよう子どもに伝えてほしい。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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