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【連載】沖縄料理風いっぺーまーさん「鶴見区丼」

2021年08月16日 12時30分更新

 皆さん、こんにちは! 横浜市役所レストラン「TSUBAKI食堂」オーナーシェフの椿 直樹です。今回もご覧いただきありがとうございます!

 前回の紹介記事はこちら。

【連載】海の幸、山の幸がそろう「鶴見区丼」

※過去の連載記事はこちら:横浜18区の人とまちがつながる TSUBAKI食堂 18区丼ものがたり

 今回ご紹介するのは、8月16日から31日まで召し上がっていただける「鶴見区丼」の後半、「和風出汁香る いっぺーまーさん沖縄そば」です!!

 「いっぺーまーさん」とは沖縄の言葉ですごく美味しいの意味です。

 鶴見区なのになぜ沖縄?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。前回のコラムでもお伝えしたように鶴見は駅をはさんで、山側、海側があります。その海側に「沖縄タウン」があるのです。地元鶴見の方でも知られざる場所だそうです。

 8月という時期と「沖縄タウン」の季節感がマッチしたので、後半はこの市庁舎で鶴見の魅力として「丼」で表現したいと思います。

 まず初めに「(株)おきなわ物産センター」の下里優太社長を訪ねました。シュッとした体型とホリの深い感じは沖縄の方の特徴そのままです。

 私が10代の見習いのころと20代のころ、料理観や技術でとても影響を受けた先輩が2人いたのですが、やはり沖縄出身の方で、同じような容姿ですごく憧れました。でも、ものすごく厳しくて・・・と同時に情に厚く、しょっちゅう飲みに連れて行ってもらっていました。

 そんな面影がある下里社長に勝手に親近感を持ち、その物産センターの中でいろいろと説明をいただきながら「丼」のイメージをふくらませました。

 聞くところによると、沖縄そばをご自分の製麵所で製造しているそうで、オススメとのことなので躊躇なく使用させていただくことに決めました。横浜のブランド豚肉「はまぽーく」のバラを柔らかく煮込み、ソーキそば風に和風だしを効かせたスープで仕上げました。

 そして前半から引き続き、小塚剛俊さんのお野菜を使わせていただきます。カボチャ、冬瓜、ジャガイモを沖縄料理風な小鉢に仕立てます。この時期は端境期といって、横浜ではお野菜ができづらくなります。そんな中、今回の鶴見区丼後半のために3つのお野菜を調整いただきご用意していただきました。とてもありがたい事です。

 またせっかくなので、「TSUBAKI食堂」もその期間は沖縄民謡をBGMで流したり、スタッフの制服や装飾物など、ちょっと遊び心を持って取り組みたいと思っています。

 それに伴い、店頭マルシェスペース、おみやげコーナーも沖縄色を出せるといいなぁと考えています。

 2022年にはNHKの連続ドラマで鶴見の沖縄タウンが舞台となるそうです。しかも沖縄料理がたくさん登場したり、西洋料理のシェフのお話も出てくるみたいです。

 そこに勝手にシンパシーを感じつつ、いらしていただくお客様に「丼」を通して鶴見の魅力をお伝えできたらと思います。

 残暑厳しい季節ではありますが、鶴見区丼を召し上がっていただき、夏バテ防止、スタミナUPして元気に過ごしてほしいと思います。

 今回も最後まで目を通していただき、ありがとうございました。9月の横浜18区丼は「栄区」になります。次回もお楽しみに!

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文/椿 直樹  

1967年生まれ。横浜野菜の魅力を広く伝えるため2003年「横浜野菜推進委員会」を設立。その取り組みが評価され2009年、神奈川県で初めて農林水産省「地産地消の仕事人」に認定される。好きな野菜は白菜、苦手な野菜はたくさん(笑)

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