2万円台で5Gと日本仕様に対応のシャオミ「Redmi Note 10 JE」はauユーザーへ の福音だ
ゲームはやや厳しいがバッテリーや通信面は充実
性能面を確認すると、チップセットにはクアルコム製で5Gに対応した、エントリー向けの「Snapdragon 480」を搭載。メモリーは4GB、ストレージは64GBと、やはり最近のミドルクラスと比べると性能はやや落ちる。ただ一通りの操作を試してみた限りでは、ウェブ閲覧やSNSなど日常的なアプリの利用で不満を抱くことはないように感じた。
では、性能が大きく影響してくるゲームはどうか。主要なゲームをプレイしてみたところ、以前のミドルクラスより性能は上という印象だ。ただ処理が重い「原神」などはグラフィックの質を落とせばそれなりにプレイはできるが、キャラクターが増えるなど場面によってかなりの頻度で処理落ちが発生して、快適にプレイできるとは言い難い。
ディスプレーは90Hz駆動に対応しているので、ゲームプレイ時の動きもその分滑らかにはなるのだが、やはりこのクラスでAAAクラスのゲームをプレイするにはやや荷が重い。コンテンツを楽しむなら動画やカジュアルゲームなど、チップセットに大きな負荷がかからないものを主体とした方がよさそうだ。
一方で、バッテリーは4800mAhとかなり大容量のものを搭載しているので安心感がある。急速充電は18Wまでの対応となるが、バッテリー自体が大きいことを考えればそれほど困るシーンは多くないだろう。
そしてもう1つ、特筆すべきはやはり日本仕様への対応だ。シャオミは既にFeliCa搭載モデルをいくつか投入しているが、Redmi Note 10 JEはそれに加えてIP68の防水・防塵性能も備えている。夏は水場でスマートフォンを利用するシーンも多いだけに、防水性能を備えている安心感は大きい。
また通信に関しても、低価格ながら5G(サブ6)に対応しており、エリア内であれば高速通信が可能となっている。もっともKDDIの独占販売モデルということもあって、対応する5Gの周波数帯はn28(700MHz帯)とn77(3.7GHz帯)、n78(3.5GHz帯/3.7GHz帯)に限られることから、他社のSIMで利用する場合は注意が必要だ。
【まとめ】低価格でも安心して買い替えられる選択肢
改めて振り返ると、Redmi Note 10 JEは2万円台としてはかなり充実した機能・性能を備えており、スナップショットを撮影してLINEやSNSでやり取りする、YouTubeで動画を見るといった用途であれば十分満足できるだろう。一方でチップセットやディスプレーなど、その分コストを落としている部分も随所に見られることから、3Dのゲームを頻繁にプレイするなどちょっと欲張った用途には物足りなさを覚えるかもしれない。
とはいえ、これだけ低価格ながら5Gと日本仕様に対応しているというコストパフォーマンスの高さには、やはり驚かされる。とりわけKDDIは、携帯4社の中で最もFeliCaを重視しない傾向にあることから、低価格と日本仕様の安心感を求めるauユーザーに向けた選択肢が少なくなっていただけに、Redmi Note 10 JEの登場は福音といえるのではないだろうか。
「Redmi Note 10 JE XIG02」の主なスペック | |
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メーカー | シャオミ |
ディスプレー | 6.5型液晶(FHD+) |
サイズ | 約76×163×9mm(最厚部10.3mm) |
重量 | 約200g |
CPU | Snapdragon 480 5G(オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 11(MIUI 12.5) |
5G最大通信速度 | 下り2.1Gbps/上り183Mbps |
5G対応周波数 | サブ6 |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ | アウト:約4800万画素(標準) +約200万画素(深度) +約200万画素(マクロ) /イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 4800mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IP68) |
生体認証 | ○(顔、指紋) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン | ○ |
連続通話時間 | 約1180分 |
連続待受時間 | 約660時間 |
カラバリ | クロームシルバー、グラファイトグレー |
発売時期 | 8月13日(UQは9月上旬以降) |
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