ADATA Technologyは5日(現地時間)、「Xtreme Innovation」と題したオンライン発表会を開催。ADATAならびに同社のゲーミングブランド「XPG」の新製品を公表した。
ADATAではSD Express準拠のSDカードや
USB4接続の世界最速ポータブルストレージを紹介
まず前半のADATAブランドでは、同社が強味とする新規格のストレージやメモリーを紹介。メモリーカードは、他社からもようやく製品が出始めた「SD Express」準拠のSDカード「ADATA SDXC Express」。SD ExpressはPCI Express 3.0/NVMe 1.3を用いており、ADATA SDXC Expressでは最大800MB/sの転送速度を実現。既存製品より8倍高速とする。
また、USB4接続の外付けSSD「SE920」も登場。世界最速のポータブルストレージとアピールするSE920の最大転送速度は4000MB/sにまで達する。また、PCIe 4.0x4接続のM.2 SSDは「LEGEND 880」「LEGEND 840」の2製品で、シーケンシャルリードは最大7400MB/s。さらにDDR5メモリーのリリースも予告した。
日本未発売のXPGブランドのゲーミングノート新製品
80 PLUS Platinum認証取得の1300W電源も
一方のXPGブランドでは、ADATAが得意とするストレージやメモリーはもちろん、ケースや電源といったPCパーツ、さらには日本ではまだ未発売であるもののゲーミングノートまでラインアップに加わる。
ゲーミングノートで紹介されたのは、海外でも7月に発表されたばかりで今月発売予定の「XENIA 14」。970gと1kgを切る本体に、第11世代Core i7/i5や1920×1200ドットの14型液晶を搭載。メモリーやストレージはもちろんXPGの高速タイプで、さらにThunderbolt 4/USB4の端子も搭載されている。
今回はさらに「XENIA 15」も登場。こちらはより本格的にゲーム用途に特化したマシンで、8コアのTiger Lake-HにGeForce RTX 3070、165Hzのリフレッシュレートに対応したQHD解像度の15.6型IPS液晶を搭載しながら、重量は2kgを切っている。
PCパーツでは、まずDDR5メモリーは、ADATAブランドより高速で最大12600MT/sに達するDDR5-7400メモリーを予告。電源では80 PLUS Platinum認証を取得したという「XPG CYBERCORE PLATINUM」を発表している。850W/1000W/1300Wと3モデルが用意され、ファンには日本電産と共同開発した「XPG VENTO PRO 120 PWM」を採用している。
最後はソフトウェアもアピール。キーボードやマウス、ヘッドフォンなど、LEDを内蔵したXPG製品のイルミネーションをカスタマイズしたり、マクロ機能などを統合して管理できる「XPG PRIME」のほか、eSportsの中でも特にFPSのトレーニング機能などを持つ「XPG GRIT」がクローズドベータに移行したことなどが紹介された。
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