ASUSは8月5日、Silicom、インテルとともにレディメイド型O-RANソリューションの実現に向け共同開発をすると発表した。
高性能なネットワークとデータインフラのソリューションを提供するSilicomは、現在4G/5Gへの投資をOpen RANソリューションに拡大しており、ASUSはSilicomの代表的な技術であるTimeSyncとFEC技術をシステムに最適化するために貢献してきたという。
本プロジェクトでもASUSは、インテルの長年の戦略提携パートナーとして確かな専門知識を提供し、革新的なサーバー設計を実現。
具体的にはASUSは、アプリケーションに最適化された包括的なサーバーシステムを提供。第3世代インテルXeonスケーラブル・プロセッサーを搭載したサーバーシステムは、マルチノード、ハイパフォーマンス、GPU密度など、革新的な技術を搭載している。
また、これらのサーバーは、PCI Express 4.0の高い帯域幅を活用するとともに、通信規格に準拠した複数のネットワークオプションを装備。さらにASUSは、Silicomの要請に応じて、TimeSyncやFECアダプターに対するユーザーの評価について検証を行なうとともに、あらゆる施設に対応するため、簡単に組み替え可能なネットワークオプションをユーザーに提供できるとしている。
これにより、5Gの無線アクセスネットワーク(Open Radio Access Network、O-RAN)の大規模な商業展開が実現し、ネットワーク事業者は、最適なハードウェアとソフトウェアを組み合わせて、O-RANからコアまでの5G環境を構築することが可能となる。
Silicomの戦略販売担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのOren Benisty氏は「Silicomは、4Gおよび5G L1アクセラレーションやTimeSyncソリューションなど、O-RAN市場に革新的なソリューションを提供することに注力しています。ASUSと提携することで、サービスプロバイダーに、フロントホールとバックホールの両方の機能を備えた5G PoCに対応するDUシステムを提供することができるようになります」とコメントしている。
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