モビリティデータを活用したサービスを提供するスマートドライブは8月2日、リース車両に対して必要な修理費用を補償する「リース車両修理費用保険(リペア保険)」の販売を開始した。
同サービスは、リース車両が事故によって損傷した際に発生する修理費用、および車両の修理ができないときに発生するリース契約の中途解約費用を補償する。
一般的な自動車保険では、対人・対物の賠償責任保険等と車両の修理補償を合わせて付保することが多い。同サービスでは、車両の修理保証を賠償責任補償等から切り離すことで、保険料などコストアップのリスクを分散することができる。また、保険料は5万円から500万円の範囲で5万円単位での柔軟な設定が可能。ユーザーは自分の予算に適した保険料で運用できる。
また、同社が提供する「テレマティクス型」は、テレマティクス車載機のセンサーから取得する運転挙動に応じて保険料が設定される。安全運転やエコ運転を通じて保険料の見直しを図ることができる。
運転データの実測が運転者・保険会社双方のコスト削減に
「ゴールド免許保有者は保険料が安くなります」という触れ込みは、あくまで運転者の来歴によるものです。実際の運転の仕方はどうだろうか? という疑問が残ります。
そこに登場したテレマティクスは、走行距離や急発進の有無や回数などのデータを蓄積し、結果が保険料に反映される仕組みですが、運転者だけでなく保険会社にもメリットがあります。
前述のとおり、運転者には保険料が安くできる施策が可能です。
保険会社には、事故発生のリスクをより詳細に分析でき、保険料設計に役立てられます。また、自社の保険商品を契約する運転者の運転グセがわかり、より具体的な安全運転の啓発を打つことにより、保険料支払いのコスト削減も可能になるでしょう。(ASCII FinTech記者 久我 吉史)
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