横浜市民ギャラリーでは9月18日より「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」が開催される。出品作家は、写真家の田代一倫氏と美術家の百瀬文氏。
本展は、横浜市民ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催された「今日の作家展」を継承する展覧会。同時代の表現を多角的に取り上げ、幅広い世代の作家の作品を通して現代美術を考察してきた。
2021年のテーマは「日常の輪郭」。写真と映像を主なメディアとして、撮る/撮られる、見る/見られるといった関係や、人々の間にある見えない境界を問いながら制作する2名の作家の作品が出品される。
写真家の田代一倫氏はこれまで故郷・福岡を含む九州や韓国、東日本大震災以降の三陸や福島などを訪ね、それぞれの土地と人、地域性との新鮮な出会いから肖像写真を撮影してきた。
本展では、東日本大震災の被災地を中心に写した「はまゆりの頃に」、韓国領で日本との国境付近にある鬱陵島に生活する人々を撮った「ウルルンド」、そして港湾都市として発展してきた横浜で撮影した新作による3つのシリーズ、およそ100点により展示が構成。
美術家の百瀬文は、人と人とのコミュニケーションの間に生じる欲望や抑圧、身体のあり方を主題に制作を展開している。
本展では、これまでに制作された身体性について思考する作品と、コロナ禍で感じる抑圧や、人間と権力の関係に着目した新作「Flos Pavonis」を含む映像インスタレーションが生成される。
新・今日の作家展2021 日常の輪郭
会期:9月18日~10月10日(休館日:9月20日)
時間:10時~18時(入場は17時30分まで)
会場:横浜市民ギャラリー展示室1、B1
料金:無料
主催:横浜市民ギャラリー
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行なわれている可能性があります。あらかじめ最新の情報をご確認ください。 またお出かけの際は、手洗いやマスクの着用、咳エチケットなどの感染拡大の防止に充分ご協力いただくようお願いいたします。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります